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呟怖.ORGと参加について

あの日、母は花火と共に落ちた。
次の年、父も花火と共に母を追った。
それから毎年、私はここで花火を見る。
見なければいいのに、
見ずにはいられない。
花火の誘惑と戦っている。
涙で滲んで見えているうちは、
きっと大丈夫だと思う。

#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1160506623837650944 

手相をこう書き直すと
思い通りの人生になるんだって。
このとおりにナイフで刻み付ければ
痛くなく死ねるんじゃないかなって思って
やってみた。ほんとに痛くないよ。

痛いのも苦しいのも嫌だし怖い
と言いながら自殺願望を捨てられない男。
線を手首の上の方まで書いたのは俺。

#呟怖 https://twitter.com/no0_0128/status/1158998569912688641 

このドアストッパー、よく勝手に外れるんだよ。

それが、この間たまたま見ちゃって…
こいつがなんかストレッチしてるの。
金具を上にあげて伸びをして、
前後左右に曲がったり、腰ひねりしたり…
呆気にとられて見てたら、
こっちに気付いて急に喋ったんだ。
「ドアって結構重たいんだぜ」
#呟怖 https://twitter.com/fooler_/status/1158694879855173633 

あの鳥、大きいね。
そうだね。

あの鳥、こっち睨んでるよ。
そうだね。

なんか怖いよ。
大丈夫だよ。あの鳥は悪い人を睨んでいるんだ。

おじさんが悪い人なの?
そうだね。君はいい子だからね。

#呟怖 https://twitter.com/no0_0128/status/1158651619883417601 

好きな人の鉛筆をもらって、
それで相手の名前を紙に書いてから、
この鉛筆削りで削るの。
削り屑を名前を書いた紙で包んで、
手作りのお守り袋に入れて、
誰にも気付かれずに一週間持ち歩いたら、
両思いになるんだって。

赤鉛筆で同じ事をすると、
相手を呪えるらしいよ。

#呟怖 https://twitter.com/fooler_/status/1157899558061395973 

帰宅途中の夜道で、名前を呼ばれた。
白い仮面に黒マント。
危ない儀式の衣装のように見えた。
家まで送らせてほしいと言う。
私は何故か、返事することもなく
逃げるでもなく普通に家に帰った。

翌朝、隣の住人が
いつもの道で通り魔殺人があった
と言っていた。
不思議と何も感じなかった。

#呟怖 https://twitter.com/no0_0128/status/1157582791871090688 

交通事故が多い場所で、
注意喚起の看板もたくさん立ってた。
ミラーも信号も適切に設置されている。
それでも事故は減らない。

ある日、
うっかり赤いペンキをぶちまけた男がいたらしい。
それから何故か事故が激減した。
時々、わざとペンキを撒く男が目撃されるが、
誰も咎めないようだ。
#呟怖 https://twitter.com/fooler_/status/1157578041616289792 

救急車で運ばれた。
目が覚めても、そこは真っ暗だった。
闇からお前が現れ、手を差し出した。
私は迷わずその手をとった。
何処へでも付いて行こう。
握った手の感触に私は安心した。

ところが急にその手が離された。
駄目だ!離すな!独りにしないでくれ!
闇の中、座り込み、独り泣いた。

#呟怖 https://twitter.com/no0_0128/status/1157478688197185536 

嗚呼、愛しい我が子
母の手から離れ、立派になったお前
何故こんな姿になったのか

やっと見つけた我が子よ
私が抱きしめ守ってやろう
力強く天へ伸びてゆけ

周りの木々が害虫と伝染病で枯れていく中
この木だけは残ったという話を、
この学校では木を見上げながら教え伝えている。

#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1157137495563182081 

いい場所みつけた。

いっぱいこびりついてる。

見てるとゾワゾワする。

だから剥がしていくの。

頑張って一つ剥がれた時

気持ちいいんだよ。

#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1157136914891149312 

この美しい景色の中、
くっきりとタイヤの跡が残る行き止まりは、
異世界に続いているらしい。

「向うの世界じゃ、
お前はそこから飛び出して来たんだぜ。
それで俺はこっちに来たんだ。
でもお前はここにいる。
誰がどこにいるのが本当なんだろうな」
目の前の俺が面白がって笑う。

#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1157132743064469505 

洗面所から彼女の悲鳴が聞こえ、駆けつける。
赤黒く焦げた人影が腕を伸ばし
彼女の顔に掴みかかっている。

「やめろ!」

「許さない…いつかその顔…同じにするから」
と言いながら消えていくその声は
火事で死んだ元カノの声だった。

彼女は
「私が…私が…」と繰り返していた。

#呟怖 https://twitter.com/no0_0128/status/1156840236657209345 

誰が考えたのか知らないが、
海の亡者を集めたプールだという。
何やら特殊な術で封じているらしい。
これで、この近くの海では事故が減るというのだ。

馬鹿馬鹿しい。
いずれ物笑いの種になるだろう。

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1156945672332967936 

『逢う魔が時』ってのが、
随分メジャーになってきちまったねえ

これからは、
『朝焼け』にも気をつけてもらおうか

#呟怖 https://twitter.com/okabanamitsuoni/status/1156545841701638144 

妻が微笑んでいる。
急に胸が苦しくなる。
妻の微笑みは闇に消え、
振り上げられた包丁が光る。

また同じ夢だ。
妻は隣で気持ち良さそうに
笑みを浮かべて眠っている。
どんな夢を見ているのだろう。

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1156241613472985094 

操り人形の糸が絡まると、
首吊り状態になってしまうことがある。
自分の人形を乱暴に扱うなよ。

幾人もの人形遣いを見てきて、
そう言われた意味が、だんだん解ってきた。

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1155643488299433984 

保育園の帰りらしい子どもが、
電柱の前でしゃがみ込み、母親に言う。
「これ、お顔に見えるんだよ!」

子どもの目線と発想、
そして本能的な感覚は、侮れない。

植物のようなそいつは、
舌を伸ばし素早く獲物の足を巻き取り
飲み込むのだ。
狙いは大抵、深夜の酔っ払いだが。

#呟怖 https://twitter.com/tokucha_ladio/status/1155462068004257792 

今年も母は施設を抜け出し、神社に来ていた。

淡く小さな灯がともり始める。
灯りは次第に増え揺れて踊る。
その間を楽しそうにすり抜けながら、
子供達が通り過ぎていく。

去年までは見送るだけだったのに、

男の子が母にリンゴを渡した。

母は両手でリンゴを大事そうに抱きしめた。

#呟怖 https://twitter.com/roku_souko/status/1155353336113061889 

親族など墓を守る者が居なくなって、
無縁仏として合葬された後の墓石は、
いずれ処分されるわけだ。
既にこれらは単なる石で、
葬られた人は成仏しているだろう。

だが、元々身寄りもなく孤独死したような者が、
こういう場所に集まってくることがある。
むやみに近づかない方がいい。

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1155232800880021505 

私の中に何かが入り込んだ。
どういう事か分からなかったし、
他に表現のしようもないのだが、
確かな感覚があった。

それからも普通に生活していたはずだが、
目覚めたらここにいて、
私の中から何かが出て行ったのだ。
確かに出て行った。
あれは何だったんだろう。
普通の生活に戻りたい。
#呟怖 https://twitter.com/take_irakusa/status/1155112095727271936 

この橋には、折り紙の二そう舟が流れ着くことがある。
大人は、拾ってもそのままゴミとして捨ててしまうが、
たまに、拾った子どもが元の持ち主を探しに行ったりする。
そういう子は、独りぼっちで新しい友だちを探したいのだ。

そして、そのまま行方不明になる。
友だちができたのだろう。

#呟怖 https://twitter.com/yachiruewomiru4/status/1154598036124782592 

食事中に急に現れた彼女は、
あの時のグラスを手にしていた。

俺にベタベタとくっ付いて来た彼女
どうしても別れてくれなかった彼女
あの時、俺が、それを、飲ませた。

美味しそうに飲み干し、
「あなたには飲ませない。またね」
と言って消えた。
薄気味悪いその笑顔から、逃れられない。

#呟怖 https://twitter.com/tinqvhwziysmwkm/status/1154359077339664384 

広い公園で、僕の回りだけ落ち葉が積もっている。
そうだ、あの時木の葉が飛んで、
僕の回りを竜巻のように渦巻いていたんだ。
あれ、体が動かない。
「あなたの体はもう粉々だけど、一緒に行きましょう」

不自然に積もった落ち葉…
一瞬の風で舞い上がり、風と共に消えていった。

#呟怖 https://twitter.com/tanderion1216/status/1153982836589785089 

可愛い猫さん、一緒に行きましょ

可愛い犬さん、一緒に行きましょ

可愛いぼうや、一緒に行きましょ

ほら、重くなったから私を見るわ。

可哀想な人、私たちと入れ替わって

意外といい絵になったじゃない。

#呟怖 https://twitter.com/roku_souko/status/1152641107232055304 

「平気なんですね」
平気ですね〜
「平気なんですね」
うん、平気です
「平気なんですね」
だから、平気ですよ
「平気なんですね」
平気ですって!
「平気なんですね」
平気だって言ってるだろ!
「平気なんですね」
いい加減にしろ!!
「勝った!」

見えない相手に負けた…
#呟怖 https://twitter.com/rohrw7dyrleooih/status/1151792148653592576 

猿のような石像だ。
木の根元からシャワシャワ音がする。
小さな鳥居をくぐる虫の列が奥へ入っていく。
別の根元から、鼠のような列が出てくる。
音が声になる。
「急げ、急げ、生け贄、生け贄」
気持ち悪くて逃げようとして、石像に躓いた。
転んだ目の前に、6本足の猿がいた。
#呟怖 https://twitter.com/sonomanmadeiiyo/status/1152402764808388608 

重い足枷。
指に強く巻き付けられた糸。

糸ではないかもしれない。

首の回りに一巻き
そして反対の手の指に強く巻き付けられ
後ろから掴まれた両手が
左右に勢いよく広げられる。

糸で切られたバナナのように
首が切り落とされる。

…夢…
でもこの指のこれは
何をやっても消えない。

#呟怖 https://twitter.com/sachuta_0u0/status/1151870710546960384 

これは呪いの糸。
この先には運命の人がいる。
でも、糸を手繰っていくと、
その人は糸になって、
ほどけて消えてしまうの。
会おうとすると、
その存在を消してしまう呪い。

悲劇のヒロインになって泣いていた私は、
気づいてしまった。
相手が、この話を知らなかったら…

#呟怖 https://twitter.com/sachuta_0u0/status/1151870710546960384 

「見ぃたぁなぁ〜」

お前、何やってるんだ?

あらやだ、見られちゃった。

だから、何やってるんだよ?

練習よ。
こっそり油を舐めてるのが見つかった時の。

こっそりって…体がおかしいだろ。

あら、人間はこれが怖いのよ。

何が楽しいんだか…

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1146147385669632000 

父ちゃん、僕だよ。
どうしてわかってくれないの?
僕のこと、心配してくれてたじゃない。

父ちゃんだけ人間になっちゃって、
僕のこともわからないなんて…

母ちゃんはオオカミで兄ちゃんはクマだぞ。
父ちゃん、どうなっても知らないからね。

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1151943963240046592 

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