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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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夢を見るんです、声だけの。誰かが「おい」って呼ぶんです。はじめのんびりしたトーンで。でも、だんだん怒ってるみたいになってきて、距離もどんどん近くなってきて、遂に耳に口が触れそうな所まで来て、いきなり「おい!! 」
そこで目覚めるんですけど、暗闇の中、耳鳴りだけが続いてて……。 #呟怖

先生から聞いた話。子供の頃、夜遅くに空が明るいので出てみると遠くの山で花火が上がっていた。暫く見とれて何故か無音なのを妙に思った所で山の石段を登っている自分に気づいた。入れば忽ち迷い二度と出られないと噂の山だった。奥でぽっかり口を開けた暗闇を見て先生は無我夢中で逃げ帰った。#呟怖

O島でのフィールドノートより抜粋
『足』 ✕✕年 7月 7日 N家の子ども
「誰かが亡くなると真夜中に青い足と赤い足がお迎えにくるんだよ。前に青い足、後ろに赤い足が立って一緒に棺桶を担いでいくんだって」#呟怖

道端で拾った耳をくっつけてから奇妙な音を聞くようになった。蜂の羽音に似て、ふとした時に始まり、ブンブン唸りながら近づいたり遠ざかったりした。頭の真後ろでしたり、本棚の裏からすることもあった。目の前で笑う人の口からブブブ……と漏れてきた時などは流石にうなじが粟立った。#呟怖

夕方の公園で友達と大縄とびをしていた。百回を超え喜んでいると、視界の端の薄闇に一緒にぴょんぴょん跳ねる青い足が見えた。気をとられ縄にかかってしまう。辺りを見回すが自分たちの他には誰もいない。やり直しになり、暫くするとまた隣にいた。本数が増えている。「夜が来るね」友達が言う。#呟怖

お盆休みで田舎の祖父母宅に泊まりに来ていたKさん。夜に散歩していると海辺で子ども達が花火をしていた。彼らは彼女に気づくと一斉に「おーい、おーい」と手を振った。翌朝同じ道を通ると、子どもたちのいた場所には深そうな海が広がっておりおよそ人の立てそうな所は見当たらなかったという。#呟怖

「最近見ないねAさん、子供とよく家に来てた」
すると家族の誰もAさんを憶えていなかった。不思議なことに自分も先程言えたはずの名前がどうしても出てこない。
先日、彼岸に訪れた霊園の名前のない墓石の前で手を合わせている顔のない家族がいた。彼らはこちらに気づくと一礼して去った。#呟怖

「床下で音がする。丁度だれか柏手でも打ってるような」そう家人が云うので業者にさらわせると、朽ちた木桶が幾つも出てきた。旧い棺桶らしかった。ただ中身はなく、誰が何のためどうやって埋めたかは分からず終いだった。

最近ふと思い出して、数は、丁度家族の人数分だったと気づいた。#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1117164251406163968 

……クラス写真だろうか、色の無い運動場を背景に2列に並ぶ、坊主頭、おかっぱの子……右端の大人は教師だろうか。皆笑顔が眩しい。歯を見せあるいは舌を出し。なぜ笑っているかは分からないけれど。撮影日は擦れて読めない。題名は「Aくん」とある。この写真もやはり、同じ顔をした人ばかり。#呟怖

『白鹿』 H6.7.2 和歌山 〇〇自治会事務所 66歳男
男が山で白鹿を撃った。首を撃ちぬかれた白鹿は息絶えるまでのあいだ「えーんえーん」と人間の子どもそっくり泣き声をあげてバタバタもがき続けたという。泣き声が耳にこびりついて、男は銃を握るだけで手が震えるようになり、まもなく廃業した。#呟怖

#呟怖
3階の空き部屋は昔4年生の教室だったんだって。でもね、怪我や病気の生徒が何人も出て、最後は遠足バスの事故でクラス全員死んで、縁起が悪いから使われなくなったんだって。夕方4時44分にあの部屋の前を通ると、死んだ生徒と先生が帰りの会をしてるんだって。今も帰れないんだろうね。 https://twitter.com/ODFF7MS4wkkHOid/status/1093874311415291904 

いつでしたか、山で猟師さんが仲間を誤って射殺した事故がありました。そのあと事故の起きた状況を大人たちが噂してたんですけどね、なんでも、離れた所の茂みがガサゴソ、ガサゴソって動いたとき耳元で「イノシシだ、大きいぞ、撃て」って聞こえたそうですよ、撃たれた人の声で。
#呟怖

夢を見た。階段を降りていくと、暖炉部屋で子どもが絵を眺めている。額縁の向こうでは向日葵畑が音を立てて燃えている。おもむろに振り向いた子どもはスプーンでくりぬかれたように……目覚めると絵も子どもも消えており、焦げた臭いだけが、わずかに漂っている。#呟怖

『G村』 H2.3.22 秋田 〇〇公民館 45歳男
誰か亡くなると本人そっくりの人形をこさえ、家族も友達も、何も無かったように ”本人” に接しながら暮らす村がある。子供のころ近所にその村で暮らしたというお年寄りが何人かいた。#呟怖

『花子さん』H10.9.7 青森 〇〇中 13歳男
従兄弟に聞いた話。△△自衛隊基地の宿舎トイレには花子さんが出る。一番奥の個室に入ると女の子の声が聞こえ、ドアの下から小さな足が見えている。1本だったり数本だったりするが右足しかない。ドアを開けるといない。足を見た者は訓練中に怪我をする。#呟怖

『逆さの顔』H8.6.22 群馬 〇〇小 8歳女
五年二組の教室に一人で遅くまで残っていると一番後ろの窓から逆さの大きな顔が覗く。昔上の教室から顔を出して落ちた子の幽霊で、逆さに落ちたせいで顔が潰れて広がった。今は窓が見えないようロッカーが置かれているが今でも夕方に窓を叩く音がする。#呟怖

「お母さん、真っ赤なお月さまが迎えにきたよ」姉の最後の言葉です。こうしてお話している今も、怯えきった姉と、憔悴した様子の両親と、輪郭のぼやけたお医者様と、ぶらんぶらんと揺れていた仄暗い電灯が目に浮かんでいます。本当に酷い吹雪でした。勿論月などありませんでした。
#呟怖 #怪談文学

#呟怖 書きの皆さんもよかったらこのタグで遊んでやってくださいなー。

#書き出し怪談 書き出しだけで成立したミニマム怪談。DPZのマネ。
例:https://dailyportalz.jp/kiji/140808164825 

#偶然怪談 怪談でない文の怪談っぽいフレーズ。
例「鳥籠が、鳥を探しに出かけていった」(カフカ)

#怪談文学 文藝寄り怪談

#呟怖
中学生だった内藤さん。夏期講習の帰りに、公民館の庭で踊る五、六人の人影を見た。夏祭りの練習かと思ったがふと違和感を覚えた。照明も音楽もなく皆、動きがスロー再生のように遅い。帰宅後それを両親に話すとみるみる顔が強張り、その年の夏祭りは中止になった。理由は訊けなかったという。

#呟怖
新居に来て、見知らぬ家族と食卓を囲む夢を見た。最初は普通の団欒だった。しかし日毎に厭な内容に。全員俯いている場面の後、部屋にボロボロの段ボールが5つ積んであるだけに。朝、夢で箱のあった辺りを掃除中、畳の隙間を吸うとジャラジャラ音がした。紙パックからは何本もの歯が出てきた。

#呟怖
ときどき、消滅言語、死語の幽霊を思い浮かべます。なにげなく目をやった所にならべられた、見たことのない奇妙な文字を。雑踏でたまたま耳にした、意味のとれない音声を。意識のすきまからしみだしてくる、不気味で意味不明な何かを。無意識によどむ、くりかえし見る悪夢のような何かを。

「遠い親戚からお年玉をもらった」とはしゃいでいた友だちがその日のうちに車に轢かれて亡くなった。遺体からぼろぼろの服を脱がせた時に、ズボンからしわくちゃの封筒が出てきて広げてみると、香典袋だった。中にはぎっちりと髪の毛が詰まっていた、という話を葬儀からしばらく経って耳にした。#呟怖

プルキニェ現象といって、人間の眼は明所だと赤、暗所では青を強く感知するようになります。日没後の街が青白く見えるのはこのためで、ワタベ先生の授業では、それを再現するため部屋の照明を落としていきますが、毎年一人は変なモノを見る学生が必ずいるそうです。
――逢魔が時ってやつですね。#呟怖

#呟怖 中学生だった伊藤君。懐中電灯とガラスびんを持ち、ウミボタルを捕まえにでかけた。砂浜を横切り、線香花火の燃えカスや、よくわからない漂着物や、波打ち際でろうそくを囲む人たちを尻目に、歩きつづけ、堤防に腰かけたときふと、先ほどの人々がだれも服を着ていなかったのに気付いたという。

眠りながら夢日記をつけられるか、実験してみた十見くん。翌朝、どれだけヘンな記録になったかワクワクしながら読むと、そこには一本、奇妙な線があるだけでした。苦笑しつつ、何気なく前のページに戻ったら、それまでつけた分の文字という文字がすべてその奇妙な線に置き換わっていたそうです。#呟怖

子どもの描く人物画って、みょうに不安をさそいます。何重にもぶれた輪郭、感情のない顔、多すぎる歯、ぱっくり開いた眼、不自然な色の肌、大きすぎる手足、画用紙の端にしばしば登場する、模様のような抽象的な何か。
#呟怖

#呟怖
荷運び中に現れた不気味な子どもを捜して薄暗い廊下を歩き回っていたわたしに、手伝いの青年が言った。
「気にしない、あれはこの家の見る夢さ。たまにああして夢が洩れるのさ」
にっと歯を見せた青年は初対面なのに、ふと、そのまん丸の瞳に、わたしは以前どこかで逢っていた気がした。

夏休みの終わり、裏山で会った不思議な男の子が最後に案内してくれた秘密の場所で、目の前のつやつやした赤い実に手を伸ばしたら突然背中を殴られた。「お前の兄はそれを食べて死んだんだぞ!」ともの凄い剣幕の祖父。「――畜生」低い声に振り向くと真っ黒に干からびた兄がこちらを睨んでいた。#呟怖

調べ学習の最中、新聞の人物写真を虫メガネで拡大したら、それまで笑顔やしかめ面に見えていたものが、輪郭がぼやけて、ボツボツした点の集まりに変わることを発見した工藤さん、それ以来、目の前の友だちや家族の顔もじつは無意味な点の集まりではないかという不安が頭から離れないといいます。#呟怖

幼稚園の園長先生は、遠足先で子どもの数が増えてると「死人が紛れ込んだ」ってとっても嫌がって、何度も数え直してました。「なんでいやなの」って訊いたら、――早く追い払わないとおみやげに持ってかれる。
「おみやげ」って何でしょうね、なはは。#呟怖

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