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「どうしてもって時は、左側。左側を、下を向いて歩いて。絶対顔を上げちゃ駄目。『すみません、通してください』って気持ちを忘れないで」
地元民の忠告は間違いではなかった。
俯いた視界の、右側にずらりと並んだ、足、足、足、足、足、ごめんなさい、すぐに通り過ぎますから、ごめんなさい、
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いじめの主犯格はネットに晒され、黙認していた担任は教職を追われ、見て見ぬ振りのクラスメイト達は強烈なトラウマに苦しみ、無能な校長は世間のバッシングに疲弊し、ヒステリックな母はマスコミに怯え、僕を取り巻いていた世界が崩壊を始める。全員残らず地獄に堕ちるよう祈っているよ。
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待望のバイオアザースの新作がいよいよ発売となった。早足で帰宅しテレビに直行する。一瞬画面に女が映ったが、気にせずディスクを投入。不穏なBGMとオープニング映像に興奮していると、
「イヤー!近寄らないで!」
ゾンビから逃げ惑う白いワンピースの女。音声、日本語に変更してたっけ?
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それから一月程経ったある日のことでした。何時頃でしたか、戸の開く音を聞いた母が玄関へ駆けて行き、遅れて私も向かいますと、よかった、よかったと声が。
母はずぶ濡れの"それ"に縋って泣いておりました。私には"それ"が弟でないと直ぐに分かりました。
戸の横のお札は全て破れておりました。
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ドストエフスキー曰く、無益で希望の無い単純作業は人を発狂へ導くそうだ。例えば賽の河原で石を積み続ける事。例えば転がり落ちる岩を山頂に運び続ける事。そして…穴を掘っては埋める事。冥土の子供らは、シーシュポスは、彼らの顛末は?
シャベルの持ち手が汗で滑る。俺はまだ正気だろうか?
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「片方無いんですよー」
信号待ち中に背後から声がした。振り向くと片腕片足の女性が、焦点定まらぬ表情で口だけを動かして、言った。
「飛べないんですよー」
目を逸らしてはいけない気がした。視界の端で捉えた花束には気づかない振りをして、通りゃんせのメロディーを待った。

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「ただ暗闇が怖いんじゃない、恐ろしいのは、明るい…安全地帯から見る闇だ、異世界を覗いているようで」
友人の言っていた意味が今なら理解できる。最後の留守電に残されていた「怖い、怖い」というエコーがかった声を思い出し、懐中電灯を何度握り直しても一歩を踏み出す事が出来なかった。
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「確かに聞いたんです。6時66分って」
横たわるトラック運転手は事故の直前にカーラジオから流れた奇妙な時報について語る。傍らの見知らぬ男は「損害はこちらで補償します」と慣れた口振りで告げた。忘れろ、という意味なのだと運転手は覚った。
“都市伝説が死ぬ”というのはよくある話だ。
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境界というのだろうか。
籠城して2日が経つ。祭り会場だったらしいこの場所には櫓が残されており、そこに立てばこの異様な光景を一望できる。フェンスを囲うように立ち並ぶ人々。全員が無表情でこちらを見つめている。
彼らは内側には入って来られないらしい。
そして俺も、外には出られない。
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初めは一番上に置いていた。落下の衝撃音で目が覚めた。
次に一番下に置いた。這いずり回る音で目が覚めた。
三段目に置くと、ガンガンと激しい反復音が響いた。上半身を四段目に打ちつけているようだった。
二段目に置いたら大人しくなった。封印されているのは随身の魂であったと思い出した。
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虐め被害経験者のみが入店できる完全会員制のバーがある。編集長に「行ってこい」と顎で使われ、強引に手続きをさせられた。
「…お孫さんの通学路…」
「…なら死角になってて…」
暗い店内では会員達が話し込んでいた。辛うじて聞き取れたのは最後の「明日やります」の一言だけだった。
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そいつは姫にご執心らしい。夜明け前にやって来て太陽が昇る頃帰って行く。王様は姫の部屋を城の中に移したが、それでも毎日やって来る。
「あいつは姫の部屋の鏡を見てる。太陽が反射して眩しくなると帰るんだ。」
兵士の噂を聞きつけた王様は鏡を撤去した。パタリとそいつは来なくなった。
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「小さな殺でした!」
は?と思ったのも束の間「小さな殺でした!」の大合唱が教室に響いた。私は手を合わせたまま固まってしまった。
小さな…何?
隣の佐藤さんに尋ねたが、彼女は少し首を傾げた後配膳台の方へ行ってしまった。
夕飯の後、「どうして小さな殺しないの」と母に叱られた。
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ここで花嫁を目撃した人の証言によると彼女には首が無いと言う。
ついに自分も遭遇してしまった。
素知らぬ顔で通り過ぎようとしたその時声がして、首は無いはずなのに と咄嗟にそちらを見てしまった。ブーケだと思っていたそれと目が合った。
抑揚の無い調子で誰かの名前を繰り返し呟いていた。
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誰かが「一番上流から長そう」と言った。私達は灯籠を抱え川上を目指し、人の気配が無いのを確認して位置に着いた。
目の前を灯籠が通り過ぎた。
まだ人が居たのか。今度は会場から離れた地点で位置に着く。…また灯籠が。
「死者だって死者を想って送り火を灯すものよ」
風に乗って声がした。
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宝石の涙を流す疫病が流行った。その殆どが脱水や傷口からの感染症で死んだ。

「幸福な王子は金箔や宝石から成る体を人々に分け与えたが、彼女は差し詰め不幸の姫君だな。」
悪趣味な芸術家だ。"涙"を収集し売り捌く自分も同類だが。
「姫君の誕生を共に祝おうじゃないか」
瞳が嵌め込まれる。
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川の側にテントを張ったので、夜になると蛍が見れた。
思い思いに楽しんでいると、空中で静止する二匹の蛍を見つけた。他の蛍同様ゆっくりと明滅を繰り返している。
(蛍ってホバリングすんの?)
手を伸ばした瞬間友人に呼び止められた。俺は腰まで川に浸かっていた。
目の前のものは瞬きをした。
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「心って体のどの部位にあると思う?皆頭や胸と答えるけど…私は小指にあると思う。だって、心が揺さぶられる時は必ず小指が動くんだもの。」
先程映画館で彼女が目元に手をやった時ちらりと見えた。彼女の小指に引っ付いて一緒に涙を流す小人が。
言いかけた言葉をコーヒーと一緒に飲み込んだ。
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「この階段で顔を晒してはならない。」

耐えられずマスクを外した。
熱されたコンクリートの匂いを肺いっぱい吸い込みながら足を進めるが、何事もなく上り終えてしまった。噂話を鼻で笑いながら帰路を急ぐ。
ふとカーブミラーに写る自分と目が合った。
知らない誰かの顔になっていた。
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「夜の歩道橋が怖いんです。手すりや柵なんかは街灯に反射して明るいのに、足元は真っ暗なんですよ…というか真っ黒。大きな穴が空いてたとしても気付かず踏み抜いてしまいそうで。」
最後の一段を上り終えたその時、後輩の声が頭の中でゆらりと反響した。目前に延びる闇に思わず足がすくんだ。
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#呟怖
この時期になると増える心霊ロケについて、実話や創作ではないのですが私が感じでいる事を少しだけ。
最近だとテレビのみならずYouTubeでもそういった企画を目にするのですが、最強心霊スポットと謳われる場所でさえ決定的な「映像」が撮られないことが不思議に思います。(続)

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