呟怖.ORG | 呟怖

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呟怖.ORGと参加について

日の暮れた帰り道、古い文化住宅の前で。
『もっと気合い込めて!』
『ちゃんとして?』
『アンタなめてんの?!』
何かの練習をしているようだ。
『今日初日だって、分かってる?』
責められていた女の子が泣き出した。
そして僕をじっと見つめて。
「う……うらめし……や……。」

#呟怖

「なんだ、その顔は! 俺に文句があるのか?
折角殺してやったのに、なんの不満があるんだ!
その顔止めろ! また絞め殺すぞ!
それともなにか、殴り殺されたいのか!」

隣りの部屋から怒鳴り声が聞こえるんだが。
警察を呼ぶべきか救急車を呼ぶべきか、それが問題だ。

#呟怖 #140字小説

女性が暗がりで泣いていたので思わず声をかけた。
『私の足、業務用なんです』
業務用?
足を見たら、なかった。
『本当はあるのに。
幽霊だから業務用の足をつけろだなんて……』
泣きながら女性は消えた。

次の日、女性に会った場所に赤いパンプスを供えた。
女性の笑顔が風に浮かんだ

#呟怖

実家の近くに塚がある。
その塚が有名な人物の墓である可能性があり、
考古学を専攻していた僕は、
学術的発掘調査に参加して塚に入った。
美しい壁画が広がっている。
僕は歩こうとして、身動きが取れないことに気付いた。
どうやら僕は。
壁に取り込まれ、壁画の一部になったようだ。

#呟怖

コンビニへ行く途中に、
『夜間振り返ってはいけない橋』がある。

夜、ビールをコンビニへ買いに行った。
帰りに歩いていると声を掛けられ、振り向いた。

あ、橋の上だ。

そう思ったが変化はない。
部屋に戻ると、女がいて、子供が騒いでいる。

女も子供も、僕も。
足がなかった。

#呟怖

僕は書道をしている。
相当古い臨書の本を貰ったので、
じっくりと頁をめくっていたら、
初めて見る書体で何か書かれていた。
朱の入った五文字を真似て、条幅に墨書した。
書き終えた途端に文字が浮き上がり、僕の目の前で蠢く。

蠢く文字は僕の体を貫き血を啜り龍となって天へ翔けた。

#呟怖

昔、山奥の一軒家を武将が訪れた。
家の男は酒を出した。が、肴がない。
男は妻を殺し、焼いて武将に差し出した。
武将は有難く思った。
翌日、人肉だと知った武将は激怒し、
男を殺した。
後日、その場所に神社を建立した。

だからこの神社に酒はお供えしてはいけないんだよ。

#呟怖

ゲームをやってみた。
質問にYes/Noで答えていくと、
考えている人物を当ててくれる、
というヤツだ。

俺の名前でやってみたら、
すぐに当てられた。
何度やってみても、当てられる。

俺は自分の名前を検索してみた。

指名手配?

ああ。
先週、彼女、殺ったっけ。

#呟怖

夜中になると『ケタケタ』と笑いだす人形
というのを買ってみた

夜中になって
確かに『ケタケタ』と笑い声がするので
人形の背中を開いて
電池を抜いて配線を切って放り投げた

すると
背中に切り裂く様な痛みが走った

振り返ると
人形が俺の背骨を引きずり出して
笑っていた

#呟怖

幼い頃に住んでいた村の神社は
『声を出してはならない』
という決まりがあり
一対の狛犬は両方とも吽形だった

縁日の日だけは賑わっていたが
僕はある事に気付いた

狛犬が目隠しされていたのだ

目隠しが風で外れた
――声を出していた人が石に変わった

目隠しを僕は直した
――元に戻った

#呟怖

この神社の奉納舞は昔から
男役は女性が
女役は男性が
演じる決まりである

ところが
主人公の女役を演じる男性が骨折して
舞台に立てなくなった

仕方がないので
代役として女性が演じる事になった

奉納舞の最中

女役の女性の白足袋が
紅い裾から覗いた

その時

雷が女性に落ちた

#呟怖

妻が死んでから
葉巻を吸うようになった

娘の海外土産で
長らく飾られていたものだった

吐き出す煙は
何時も
何処とはなしに

妻に似ている

煙に向かって
今日も微笑む

――すぐにいくよ

煙も微笑む

――待っているわ

#呟怖 煙

#怖くない呟き
#詩

子供の頃
近くの雑木林で
かくれんぼをして
よく遊んだ

ひと際大きい樹の洞には
誰かが何時も隠れていた

大人になって
久し振りに地元に帰ってきて
懐かしくなって
かくれんぼをしていた樹を
見に行った

樹の洞を覗くと
頭をグイっと引っ張られ
体が中に吸い込まれた

『見ぃつけた』

#呟怖

覗かずの井戸というのがある

その井戸を一度覗くと
十年後の自分の姿が映り
再び覗くと
あの世での自分の姿が映るらしい

俺はその井戸を覗いてみた

何も映ってないじゃないか

……

母が泣いている

『ほんまにアホや、この子は。
覗かずの井戸、覗いて、
落ちて、
溺れ死ぬやなんて』

#呟怖

地質学者を目指している彼女に付き合って
俺は山に登った

山頂近くで
彼女は聳える崖の地層の写真を撮り
谷を挟んで向かい側の地層の写真を撮ろうと
身を乗り出した

危ない!

そう思った時には
俺の体が谷に吸い込まれていた

嗤う彼女

彼女に寄り添う
地学の教授

去年亡くなった筈の……

#呟怖

近所の山の天辺に
『天狗が出る』
と噂されている神社がある

深夜に独り
僕は行ってみた

急な石段を登ると
御神木らしき大きな樹の辺りを
一本歯の高下駄が
物凄い速さで駆け抜けた

鋭い眼光

体中を焼け火箸で貫かれたような感覚

吐血

腕時計の時刻は『丑三つ時』……

#呟怖

寝室の大きい水槽に
僕は金魚を飼っている

ある日
彼女が晩御飯を作って待っていてくれた

「魚三枚におろすの、大変だったんだから」

そう言われても
何処に魚が入っているのか判らない

食べ終えて
彼女が洗い物をしている時
寝室に読みかけの本を取りに行ったら

空っぽの、水槽

#呟怖

夢を見た。

朝、俺は何時もの様に鏡に向かって髭を剃る。
鏡に映る額から血が溢れてきた。

目が覚めた俺は慌てて鏡に向かい、ほっとする。

身支度をして部屋を出た。

信号待ちの交差点。
車が突っ込んできた。
俺はショーウインドーに飛ばされた。

そして、額から、血…。

#呟怖 タグ変更

僕の頬が何かで濡れた様な気がした
僕はうっすらと目を開けた

彼女が泣いている
肩を震わせ
言葉にならない声を漏らして

彼女の背中越しに
横たわっている僕を

#詩人の本懐 「刺激」 #呟怖

家を新築するにあたって、妻が言った。
『趣味の為の蔵を作って』

俺は望み通りにした。

或る日、家の前にパトカーが止まっていた。
ポカンとしていると警察官が。

『旦那さん、よかったですね』

と、蔵から運び出された植物を差して。

『トリカブトですよ』

#呟怖

占い師に手相を見てもらった。
「お代はいらないから」
と5万円もくれた。

友達に電話したら、
「ヤバいよ、お祓いしないと」

深夜、私は神社の賽銭箱に貰ったお金を入れた。
『悪い事が起きませんように』

占い師が急死したとニュースで知ったのは二日後。

それが、私の、……。

#呟怖

友人に『これ、シミに効くよ!』と
スプレー式の化粧水を押し付けられた。
試してみたら、翌朝ビックリ。
本当にシミが消えていた。
『脂肪に効くスプレーもあるよ』と言われ、
私は飛びついた。
翌朝、ウエスト6cmもサイズダウン。

私は寝ている旦那の全身にみっちりスプレーした。

#呟怖

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