呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

#呟怖
毎晩毎晩狭くて換気が悪くて、おじさんたちが大声で会話している居酒屋に足を運んだ。私がマスクを外すとみんな喜んだ。
若くて綺麗だから。
今日起きたら少し熱があった。今夜も必ず飲みに行こう。セクハラ上司も、私を虐待した父親も、全員高い致死率に晒される。こんなに楽しいお酒はない。

#呟怖 「今日はどのような症状で?」「毎晩血が出るんです。多分」「多分?どこから?」「目の後ろ?目の…中?黒く滲んで真っ黒になって、意識が切れて眠ります」「毎日?」「はい。あ、今も端が少しずつ、滲んで…」「なるほど。大丈夫。貴方は正常ですよ。毎日死んでいるのは世界の方です」
ぶつり https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1296194142272278529 

#呟怖 丘の上に立ち村を見下ろしていた。「あれが見えるかい?」突然隣から声がして、見れば美しい少年が寺へと向かう小路を指差している。その先には幾つもの狐火がゆらゆらと並んで進んでいた。まだ日も高いのに良く見える。「狐の嫁入りかね?」何だか楽しくなって答えた。「お前の葬列だよ」 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1294170105689960448 

#呟怖 90になる父が死んだ。葬儀の為に写真を探していると、書斎から文の添えられた箱が出てきた。【私と一緒に焼いてくれ。中は見るな】躊躇ったが、どうも気になって蓋を開けた。
干からびた、首の無い小さな木乃伊。
乳児の時に行方不明になった妹ではないか?
思い出した。
私が頭を潰したのだ。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1170670083485523969 

#呟怖
「君に会いたかったんだ。愛してる」そう言って泣き、アパートのドアの隙間に腕を入れ、頭をねじ込んできた男を思い出す。
「愛してる」「愛してる」「愛してる」頭の中に声が響いて、恐怖に絶叫しながらバッグで石燈籠をなぎ倒した。
落ちて砕けた石の塊から、ぶしゃりと赤い液体が弾け飛んだ。 https://twitter.com/moon04cat/status/1166858833366355968 

#呟怖
帰り道、今日の授業を思い出していた。
「黄昏という言葉は誰そ彼からきているのです」
坂の下からセーラー服を来た少女が歩いて来る。姉の美人な友達に背格好が似ている。
誰そ彼。
よく見えないその顔を横目で見ながらすれ違うと、その顔は西の空のように真っ赤に潰れて判別がつかなかった。 https://twitter.com/U11KmP4YMPTqKE4/status/1161245763319390210 

#呟怖
「踏んではいけませんよ」
色の白い、美しい女に突然声をかけられた。旅先でなんとなく散歩に出た、田舎の畦道。言われて足元を見ると青白い花が幾つも咲いている。
「この辺りでは満月の夜に一晩泣き続けた女は花になるのです」
顔を上げると、頬の濡れた女が風の中で揺らぐように掻き消えた https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1139146277440983041 

#呟怖
夏のまだ明るい、薄青色の夕暮れの中。迎えに来たお母さんが手を振っている。駆け寄って手を繋ぎ、一緒に家路を歩いた。
玄関を開けると、お母さんが走り出てきた。
「あら、一人で帰ってきたの?」
「うん。そうだよ」 https://twitter.com/moziyuri1227/status/1135806684650016768 

#姑獲鳥の涙 #呟怖
「秘密よ」と言いながら、彼女は自らの指を針で突き、ぷくりと染み出た血液を水槽に落とした。煙のように広がった深紅が、形を成して泳ぎはじめる。一匹数万円の高級金魚。目が眩んだ僕は彼女の首を掻き切って、水中に突き落とした。
夥しい数の金魚が白い腹を見せて浮かんできた。 https://twitter.com/moon04cat/status/1132186331671478273 

#呟怖
「私の顔は、見た人が殺してやりたい程憎いと思っている人間の顔に見えるそうです」
僕が恋した少女はそう言うと、「ほら」と着物の胸元を大きく開いた。日に晒された白い肌には無数の醜い傷痕。
僕は彼女を傷つけた人間を殺してやりたい。

風に翻った白布の下で、僕と同じ顔が微笑んでいた。 https://twitter.com/11Airou/status/1133350267334774784 

#呟怖
陽炎漂う坂道を登っていた。向こうから、真っ白な日傘をさした女が歩いてくる。涼やかなノースリーブのワンピースがなびいて、少し熱気がが和らいだ気がした。すれ違う時、女の後ろにポトポトと何かが落ちた。
「落ちましたよ」
振り返ると誰もいない。あとにはセミの死骸が点々と続いていた。 https://twitter.com/sousaku9116/status/1133903740774244352 

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。