呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

彼女の顔を削ぐ夢を見る。僕は彼女に懇願されるまま刃を立て、変わり逝く彼女の最期を看取るのだ。それはこれからの僕の姿で、いつしか君が君だと思い込んだ人形と一緒に迎える日であるのだろう。うっすらと眼に映る君はまるであの人形のように眠っている。
#呟怖 https://twitter.com/uri_bou02/status/1174239217607741440 

旅行中の彼から「海に来た」と、砂浜に靴がひとつ脱ぎ捨てられた写真がLINEで届いた。それから何を返信しても既読がつかない。本日帰宅すると言っていたのに連絡がなく心配していた矢先、LINEの通知音が鳴る。「帰ったよ」と彼の文章。ドアを開けると写真に映っていた靴が片方、転がっていた。#呟怖 https://twitter.com/fooler_/status/1160208430348398592 

深夜のデパートに忍び込み、マネキンと遊ぶという夢を見た。私はマネキンのひとりをパパ、ひとりをママと呼んだ。パパとママは親切にデパートの中を案内してくれ、巨大なブランコにも乗せてくれた。段々怖くなり帰ると言うが「まだ」「まだ」と帰してくれない。頭のない両親は今日も笑っている。#呟怖 https://twitter.com/no0_0128/status/1160027245433327617 

「別段問題はありません」と医師が言う。そんなわけはないだろう、全ての色が振れて正しく認識出来ず、日常生活に支障をきたしているのだと再三伝えても、ただ首を捻られる。言葉を重ねようとした瞬間また視界が揺らぎ、病院のカーテンはフェンスに、医師は猫に姿を変えた。#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1162731742718877696 

やっとやっと録れたー!!!
さちゅのお絵かきに、月浦さんが作ってくださった呟怖です…ちょっとでも雰囲気がだせていたら…うれし…!
#呟怖 #呟コラ https://twitter.com/6VPfGQm1oGSP0es/status/1152135133501067264 http://pic.twitter.com/akZ1rKGKLq

大人たちはアレを恐がってるようだった。ただそこにいるだけで、木や草や空気と一緒なのに、燃やして、壊して、埋めようとした。

「どうして、あれを倒すの?」

大人は答えてくれなかった。

アレが現れてから、公園から空から生き物が消えた。

明日は僕かもしれない。#呟怖 https://twitter.com/okabanamitsuoni/status/1147134750571692032 

「ねぇ貴方はまだ気が付いていないようだけど」

コポコポと音がする。

「こんなことをしてどうするつもりだったの」

耳に残る雨音ではない。
あれはもっと美しく儚げだった。

「ただ貴方の傍にいたかったの」

てっきり、君が呼んでいるのかと思っていたのに。

#呟怖 https://twitter.com/cm4i4/status/1140936200691130368 

黒い封筒が届いた。便箋が1枚入っていたが、何も書かれていない。「読めないのか」と何度も聞いてくる両親に段々怖くなり黙っていると、ふたりは別の言葉で会話を始め、そっと私の目を塞ぐ。日暮、何処かの敷居を跨がせて、父と母だったものが、泣き声遠く消えていく。
良く来たね、と声がした。 #呟怖 https://twitter.com/11airou/status/1133350267334774784 

「私、幽霊とか見えちゃうんだよね」そう言う彼女は少し自慢げだった。私には全く霊感がないので、ふうん、とだけ返す。「今も、憑いてきちゃっててさ、」共感出来ない話が続く。自分は特別だと認められたいんだろう。私もそうだ。今日も生卵を腐らせる。
#呟怖 https://twitter.com/r_okishima/status/1129626895216140288 

「この、すいそうは、なあに?」
「この中にはね、神様がいるんだよ」
「何もいないよ」
「そう見えるかもしれないね」

「父さん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「おお、電話をくれるなんて珍しい。どうしたんだい」
「神様を怒らせた時はどうしたら良い?」
#呟怖 https://twitter.com/nnsnk/status/1124856465062105089 

友人の家に行った。外観はまるで廃墟のような建物だったので「本当に此処に住んでるの?」と冗談っぽく聞いてみたが返事はない。怒らせちゃったかなと思っていると、友人は扉を開け家の中に入っていった。それから瞬きひとつの内に、その場は更地になっていた。
#呟怖 https://twitter.com/corin_tsubukowa/status/1124151253519388672 

脚の痛みで意識を保つ。
「動くな」
今しがたの滑落で捻ったのだろう。
胸が苦しく声が出ず、山道にいる彼に呼びかける事も出来ない。
「声を出すな」
今頃きっと私を探している。
「気付かれるな」
影が見えた。彼だ。口を開く。
「生きて帰りたいんだろう?」
最後に見えたのは彼じゃない頭の
#呟怖

会社の同僚が亡くなり、葬儀に参列した。勤勉な彼は大学時代に付き合っていた女性と結婚し子供もいる。料理上手な奥様らしく、いつもお昼は愛妻弁当だった。一度、彼の奥さんの写真を見せて貰ったことがある。とても美人で会えることを楽しみにしていたが見当たらない。棺桶を覗き絶句した。 #呟怖

会社の同僚が亡くなり、葬儀に参列した。勤勉な彼は大学時代に付き合っていた女性と結婚し子供もいる。料理上手な奥様らしく、いつもお昼は愛妻弁当だった。一度、彼の家内の写真を見せて貰ったことがある。とても美人で会えることを楽しみにしていたが見当たらない。棺桶を覗き絶句した。 #呟怖

祖父母の家に住んでいた時。2階建ての一軒家で、私と妹の部屋は2階にあり夜遅くまで騒いでいると祖父が階段を登ってきて「早く寝なさい」と怒られる。ある晩、階段を登る足音が聞こえ目を覚ました。ペタペタと部屋の前まで来て、階段を降りてを繰り返す。祖父母はいつもスリッパを履いている。#呟怖

主人は本当にどうしようもない人でした。よく口論になりましたし、殴られたりもしました。私は悪くないんですのよ、それなのに、ほらこの手首の傷!これも主人から暴力を振るわれて…朝起きるとこの通りでしょ、気が動転しておりますの。たまたま、偶然が重なって。変なこと言うようですけど #呟怖

大学の友人と、とある廃墟に行ったときのこと。建物に入る前から嫌な空気が流れており入り口付近でたむろっていると、どこからともなく男性が現れ「行くのかい」と言う。「そのつもりです」と答えると、男性は奇声を上げケタケタと笑いだした。余りにも不気味だったので、そのまま逃げ出した。#呟怖

小さい頃、私には母がふたりいた。同じ顔、同じ背丈、服装も同じ。でも明らかに何かが違っていた。帰り道、右へ曲がる道を通って帰る家にいる母と、左に曲がって着く家にいる母は同じだけど全くの別人で、でも私という娘がどちらにもいた。数日帰らなくても怒らないのが不思議だった。 #呟怖

夜、仲間と山道をドライブしていた。ふと外を見ると女性が立っており、その隣に一台の車が停止している。車を止めて貰い、「あの、車動かないようなら送りましょうか?」と女性に声を掛け話していた所、友人から急に腕を掴まれ車に連れ戻された。「何するの!」「いや、何と喋ってたの」 #呟怖

母は時折、内装関係の仕事をしている父の手伝いをしていた。あるマンションの内装工事の下見に行ったときのこと、風呂場を見ていた父の後ろにいつの間にか白い服の女性が立っていた。何をするでもなく、父の姿を見ていたそうだ。「誰の姿に見えたんだろうね」と母は言った。 #呟怖

祖母から譲って貰った黒電話が鳴っていた。不思議に思い出てみると、切羽詰まった女性の声が聞こえ、やたらと名前を聞いてくる。気持ち悪いなと思いながら祖母の名前を口にすると「何で出たの!」と女性が怒鳴り電話が切れた。祖母には悪いことをしたと思う。 #呟怖

「私の手足を貰った人は幸せにしてあげる」と人形が言ったから、右足をパパの鞄に縫い付けて、左足を妹に飲み込ませた。右手はわたしのものにして、左手は仕舞っておくことにした。胴体はママが捨てちゃったから、帰ってくるのを待ちながら、ママに手紙を書いてるの。 #呟怖

彼女とのクリスマス。早めに予約しておいた旅館で夕食後、指輪を渡し何度も練習したプロポーズの言葉を口にする。彼女は頷き、微笑んだように見えた。布団に入り、意識が遠のいたところでふと彼女と目が合う。歪んだ頬、見開いた眼、唇が微かに動き「待ってるよ」そう聞こえた。 #呟怖

ある舞台小屋で、男性の幽霊が出るとの噂がある。その男性は公演が始まるとどこからとも無く現れ、静かに観劇し消えていく。公演中、男性が途中で消えてしまえば駄作、終演まで観ていてくれれば傑作である、との噂もあり、幽霊から評価されたい演劇人がこぞって、その舞台小屋を利用している。#呟怖

心霊特番を見ていた。幽霊が出るという噂のトンネルに入った芸能人達は悲鳴を上げながら出てくる。声が聞こえた、と口々に言い、音声を確認すると確かに誰でもない声で「帰れ」と聞こえる。テロップで「男性の声が聞こえた」と流れたが、私には、女性の声にしか聞こえない。#呟怖

久しぶりに会う彼女は少し疲れているように見えた。喫茶店には僕と彼女だけ。香ばしく薫る珈琲の内側から波紋が広がる。「そういえば私最近、彼氏と別れたんだよね」「よりを戻す気はないよ」そう返すと、珈琲の中の波紋が逆再生する。「そういえば私最近」いつまで続けるんだろう。 #呟怖

「僕はここにいようね」知らないお姉さんが言う。家に帰りたい、と口に出したいのに、呻くような声しか出ない。僕が入ってきた扉の前には僕の姿をした影が立っていて、晴れやかに笑っている。「いってくるね」と言葉を残して、扉から抜けていく。僕は叫び声を上げた。#呟怖

「ほんの一雫で世界が変わる」男は拳を振り上げる。力強く世を否定し、甘美な理想を掲げ、違う言葉で同じ話を繰り返す。人々は落胆し、大きく開いた目を輝かせ発狂する。もう一度男は言う。もう歓声は聞こえない。開ききった眼は何も捉えず、ただそこに道を作った。男は全ての上に立ったのだ。#呟怖

自分の涎の冷たさで目が覚める。彼女との通話中、寝落ちてしまったようだった。まだ電話は繋がったままになっており、ボソボソと声が聞こえる。「終わらない終わらない終わらない」延々と呟く声は彼女ではない。ハッと目が覚めると、地面にぶつかる寸前、また遠のく意識、夢であって欲しい。#呟怖

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