呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
…悪い子はいねがー…
吹雪の中で声が聞こえる。
…良い子もいねがー…
吹き荒ぶ風に乗り、切実な叫びが。
限界集落とこの村が呼ばれるようになり早幾年。
子供が消え若者が消え老人ばかりになったこの地に、遙か昔から人に紛れてやってきた来訪神が、信仰を無くし滅びに抗いつつ歩いている。 https://t.co/Rt9KXM4zAp

#呟怖
Xmasは25日が本番!明日は休暇!と燥いでたら道を間違え路地裏に。
「木天蓼酒どうでしか?」
丸い露天商が赤と緑の紐を結んだ小瓶を差し出す。
何故に木天蓼酒?
「疲労回復に効果あるでし」
いい笑顔に負け買った瞬間、隣の彼女の頭に猫耳が見えた。
一寸待て此は下手すると腹上死コースでは…?

#呟怖
…Xmasですねぇ。
「お前が言うかって感じだな」
…この国はいい感じに肉欲と孤独でカオスになってまして、淫魔と夢魔が大活躍出来るんですよ。
「救世主が泣くぞ」
…その後は大晦日で煩悩退散イベントが待ってます。
「その間大人しくしてるのか?」
…さてどうでしょう?
「休みなしかよ」

#呟怖
しんしんと雪の降る夜、サンタクロースの集団が贈り物を抱えて西東。
少子高齢化が進み、貴重な子供は全員一緒に特殊な施設に集められ隠され大事に育てられる。
子を奪われた両親はXmasがチャンスだとサンタに紛れ施設へ走る。
施設前では増えすぎた老人を始末できる機会だと銃を構え迎え撃つ。 https://t.co/TXb8cWQhJK

#呟怖
…こらこら、お前、それで遊ぶのはお止しなさい。
館の主人が声をかけると、金色の目を光らせ振り向いた黒猫がにゃあと鳴く。
傍には虚ろな眼窩を此方に向ける髑髏。
固まった私に、主人は言う。
…地中で泣くこの子を不憫に思い犬が咥えて持ってきたのです。
私を愉快そうに見る主人はきっと。 https://t.co/CdrgXsY6g5

#呟怖
毎年クリスマスに一つ、贈り物をくれたサンタクロース。
顔は覚えておらず小山のような大きな体が印象的で。
最後の時には初めて頭を撫でてくれた。
『御免な』
という謝罪の言葉と一緒に。
でも、贈り物は母が全部捨てた。
『今は私だけの子よ』
そう呟き。
故に別れた父の愛は知らず終いだ。 https://t.co/Z3owUF4IJJ

#呟怖
1年で一番短い昼と長い夜の日が来ると、夫に南瓜の煮物が食べたいと言われるのだが毎年作ってる筈がレシピが思い出せずぼうっとしている内に作り終え湯船に柚子を浮かべた処で『元気で何より』と囁くのが聞こえお義母さんの味が好きで教わらずにいたんだとダメ嫁で御免なさいと仏壇に謝る。

#呟怖
橋の上から遙か下を見れば流れる川から無数の手が生え手招いている。
昔々この橋がかかるまで、何度も壊れ流された。
困り果てた村人達は人柱を立てて…という昔話がどうやら本当だったらしいと思うのはこんな時。
長い年月が経ち、贄にされた者達の恨みは残り次の贄を求めて犠牲者を呼ぶのだ。 https://t.co/5lXuDzJhuN

#呟怖
満月の下で布の面を着けた少女がすっと指差す先には欠けた勾玉が転がっていて今度も又駄目なのねと嘆く継娘の声が響き冬の日に妊婦を突き飛ばして異母妹(私)を死なせた罰よと嗄れた声が告げ夢から覚めると携帯が鳴り必死に許しを請う女に『何を?』と鬼女の面を着けた私は惚ける。 https://t.co/gBWw3HoaxT

#呟怖
僕の顔半分に緑の痣が浮かんだ。
幾らなんでも早すぎないかと思ったが、古式ゆかしい煙突のある洋館へと向かう。
顔を緑に染めて俯くサンタ姿の父。
次は僕がサンタになる番か。
少子高齢化に伴い、贈り物を届ける先が減り、サンタの寿命も短くなりつつある。
サンタの命は夢見る子の数だから。 https://t.co/I8QKm5NN3u

#呟怖
此でお前は死なないわ、と母が掌に浮かんだ奇妙な痣に血で『無』と書いて微笑むとそのまま息絶えてそれから私は消されてしまった『死』の呪いを引き受けて長い年月を流離いながら同じ運命の子供を探している。 https://t.co/HOw4aHHJYO

#呟怖
ママなんか嫌いと叫んで泣きじゃくっていたら、『じゃあ私に頂戴』といつも私について回る黒いあの子がスキップしながら継母目掛けて向かう気配がして本当のママを追い出したあの女は今頃影法師に酷い目に遭わされるんだと目を擦りながら思った。 https://t.co/DtualxkhE4

#呟怖
一仕事終えて一杯引っ掛けて帰るか~と、手頃な飲み屋を探して歩いていると乾燥させた木天蓼の実を持った愛嬌のある男に「いいお店あるでしよ」と袖を引かれ「お客様も満足でし」と向かった店先で始末した筈の標的が良い笑顔で斧をぶんっぶんっと風を切って振り回しているのが見え失敗を悟る。 https://t.co/hl3ulrmj11

#呟怖
今宵は満月、月光浴には最適ね。
月明かりのさす寝台の上でシラーを煌めかせたムーンストーンの爪の君が艶然と微笑む。
僕は彼女の目が猫みたいに細くなったのを見て、魔力が充分に溜まったのを理解する。
人食いの君を銀の刃で月の冥府へ送れるか返り討ちに遭うか。
夜は此から勝負は一瞬。

#呟怖
夕暮れ黄昏帰り道。
攫った子供は飽きもせず窓の外を眺めている。
逃げるつもりは無さそうだ。
痩せて服の下は痣だらけ。
『僕はいつ食べられるの?』
諦めきった顔が暗い。
『まだ食べないよ』
今のお前は不味そうだ。
影がなく夜に潜む私より暗い闇の中にいる子供。
非常食にして育てるさ。 https://t.co/tsTPqdFW6h

#呟怖
トンタタン、トンタタンと暗い廊下を踊りながらすすむ。
薄明かりに照らされた廊下に浮かぶ恋敵の顔を踏みながら。
トンタタン、トンタタン。
白いドレスは血で重く赤く染まってとても綺麗。
衣装の裾を翻して1回転。
式から逃げ出した新郎と泥棒猫が必死に走る。
…逃げても無駄よ。
トンッ! https://t.co/0dvEexDquq

#呟怖
SNSで作り上げた架空の人格はまるでマスク。
コレを被れば私は無敵。
縁もゆかりもないけれど癇に障る彼奴に攻撃。
面白がって乗っかる連中も邪悪な笑顔のマスクをつけてる。
私だけじゃないと更に大胆に誹謗中傷。
ある日届く開示請求。
マスクを剥がした相手は夫。
日常に罅が入りリアルが死ぬ https://t.co/j7vwPzsZFh

#呟怖
おやまぁ。これは物の見事にひっつき虫だらけですね。上も下も全身びっしり刺さって愉快なお姿で。
抜けない上に声が聞こえると。
此はアレですね。
貴男、相当な女泣かせでしょう?
ほら、この種、ご婦人の顔をしていますよ。
二度と離れない…って仰ってます。
無責任に種付けした結果です。 https://t.co/m5pjr3oJmw

#呟怖
当て所なく彷徨い、ベンチに腰を下ろせば鉛色の空から雪が降ってきた。
吐く息が白い。
なのに寒いと感じられない。
…事故で感覚が鈍っているのよ。
『妻』の優しい嘘が甦る。
遠くから『探せ』と慌てる声。
袖を捲れば裂けた人造皮膚から覗く機械。
『私』は寂しい人を慰める為の愛玩人形。 https://t.co/ENOOCTZ0LM

#呟怖
春にオフ会開こうよ、とSNSで創作している仲間達と約束した。
気軽な口約束が首尾良く開催の運びとなり、乾杯し、流れで皆で短編書こうよ~良いね~と酔っ払い連中が出来上がる。
気付くと幹事が耳なし芳一状態になってた。
笑って確認すればオフ会参加者ではない筆跡で怪談が体中に記されて…。

#呟怖
風邪を久々にひき、1週間程で快癒したものの何故か咳だけが延々止まらない。
また大きくせり上がってきて、ゴホン!と咳き込むと黒い小鬼が飛び出した。
喉の奥で引っ掛かってたのは此奴か。
驚くより先に怒りが湧いて捕まえようとすると逃げられた。
その後夫が風邪をひき、喉仏が変に動いてる。

@suika_sheep #返怖 #呟怖

よりにもよってシーフードカレーを食べている時に、『死体の胃袋から大量のゴカイ』とかいうパワーワードを聞いてしまった。
ゴカイって釣り餌にも使われるんじゃなかったっけ?
うげ、食欲がなくなった。
会話している二人連れを伺うと、悪くない体つき。
うん、口直しに丁度良いかな?

#呟怖
鏡を見て首をかしげる。
この血痕は何だろう?
手に掛けてやりたいと思い詰めても実行する前に相手が自爆してたし。
首を捻りつつ、鏡から離れると咀嚼音が聞こえ、血痕が鏡にズッと吸い込まれた。
…と同時に電話が鳴る。
事故の知らせだ。
あ~実行犯は此奴か。
呪われた鏡って本当だったのね。 https://t.co/kkdwxtXd5z

#呟怖
ニートの自分の元へやってきた人外は、暇潰しにゲームでも、と誘った。
画面越しではなく対面の遊戯は久々で緊張したが息遣いや伝わる体温に気付けば癒された。
礼を言うと人外は俯いた。
唯一の生存者である貴方を慰めるのが我々の贖罪なのです、と。
未知の疫病で外界が滅び保護され早幾年。 https://t.co/LviXnCvOrL

#呟怖
幼児の元気な声に囲まれて楽しく暮らしていたのも今は昔。
少子化で段々と出番が少なくなり、今では寂しく倉庫で昔の思い出に浸る日々。
寂しいね、寂しいよと凭れあう中『熊さんと兎さん!』と燥ぐ声がした。
子供に還ってしまった老女と老人がよたよたしながら草臥れた着ぐるみに手を伸ばす。 https://t.co/50cCdneC1s

#呟怖
元恋人が記憶喪失だ!と騒がれましても。
いえ記憶を戻す薬はございますよ、一応。
ですが修羅場の末に漸く別れられた…んですよね?
私のお売りした商品で。
悪縁奇縁が切れたのなら結び直さない方がいいですよ。
暫く泣き暮らして欲しかったって…記憶戻したら今度こそ刃傷沙汰になりますよ?

#呟怖
今度こそ幸せになれると思ったのに、とボロボロ泣いてあてどなく夜の街を彷徨う。
…こんな路地裏あったっけ?
「辛い恋を忘れる薬如何でし?」
?初めて見る筈なのに既視感のある丸い露天商が笑う。
「お得意様は忘れないでし!」
胸を張られても。でも薬は買おう。
「毎度ありでし。またどうぞ」

#クリエイターさんの夜っぽい作品が見たい

月が地球にすっかり食べられて真っ暗になった夜に、久しぶり久しぶりと踊る黒い影を見て忘れていた遠いご先祖様の血がざわざわと蠢いて私もまた久しぶり久しぶりと真っ黒なドレスを体内から出して纏い踊り出し月のない夜を堪能する。

#呟怖

#呟怖
そのすました顔が気に入らない、といきなり難癖をつけられ囲まれ殴られたが傷が増えても表情は変わらずコロンと頭が外れて落ち慌てて持ち上げる与太者達に『擬態は難しいねぇ』と被り物の中から声を掛けてやり今日の夕飯は良心の呵責無しに頂けそうだなと触手をするんと食材達に伸ばす。 https://t.co/66zAnC50Oe

#呟怖
妻が機嫌よく鼻歌を歌いながら煮込み料理を作っている。寸胴鍋から香る大蒜と肉の匂いが旨そうだ。
「母さんがよく作ってくれたんだけどうろ覚えで」
レシピ教えて貰ったら凄い簡単で拍子抜けしちゃった~と笑いながら大皿に乗せて出す肉の中に、光る物が。
料理の身はどれから調達したんだ…? https://t.co/gznja4n1KA

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