呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
寝苦しい夜は足裏が熱くなり、不快で眠れない。
そんな時は足裏に扇風機の風をあてることで
心地良く眠ることができる。

うつぶせになっている私の足裏にあたる風。
先日扇風機は壊れて捨てた。
今こうして何が私に風を送っているのか、
怖くて振り向けないでいる。

#呟怖
「ここ、化け物が出るんだよね」
当直の先輩は言った。
幽霊ならわかる。化け物ってなんだろうか。
当時の私はそう考えていた。
廊下の先にいたそれは、子供の頭に手足が
生えたような化け物で、私めがけて走ってきた。

#呟怖
私がごみを出すと、いつの間にか封筒が
郵便受けに入っている。
宛名もない湿り気を帯びた封筒の中には
決まって
『美味しかったです』
とだけ書かれている。

#呟怖
空から目玉が落ちてきて、べちゃっと湿った音を
立てた。びっくりして動けない私をよそに、
目玉はぎょろぎょろと周囲を見渡したかと思うと
ふっと消えていった。

そんな現象が、半年に1回は起きている。

#呟怖
ある時、私は壺を落としてしまった
ガチャンと割れた壺の音は、私の気分を
爽快にさせた
それからというもの、色々な物を割ってみた
丸い形がきれいなものほど、音が美しく
爽快感を与えてくれることが分かった

今日は学校でいい事を教えてもらった
「人の心は奇麗な丸い形をしてるんですよ」

#呟怖
私の家の廊下には、裸足で歩きまわる化け物がいる。
朝の3時ごろになると「ペタペタ」と音が廊下を行き来する。
何が歩いているのか気になって仕方ない。
私はある日、懐中電灯を部屋に持ち込んだ。

その日の夕食、母が私に言った。
「気づかれたら、だめだからね」

#呟怖
幼虫が嫌いだ
もそもそとうごめいてる姿を見ると、
人間の指だけが這っているような気がして
ぞっとする

ある時、道にいた毛虫がこちらを
窺うように、ゆらゆらと頭を持ち上げていた。
僕は毛虫がこっちを見ている気がして、
嫌な気持ちになった

実際見てたんだろうな

その晩、僕の耳に

#呟怖
私の弟には生まれつき手足がなかった
当時は私も幼く、弟の体を押さえ
無い手足を必死に動かす
弟を見て笑ったこともあった

それでもそんな弟が好きだった

弟はそんな体だったからなのか病弱で
若くして亡くなった

今でも時折弟が恋しくなる
そんな時は虫の手足をもぎ
暴れる姿を眺めている

#呟怖
「お前、彼女でもできたか?」
友人からいきなり妙なことを言われて
驚いたが僕は笑って否定した

「隠さなくていいってば。肩見てみ?」
見ると僕のものではない、長い髪の毛が
ついている

「友達なんだから隠し事はするなよ」
友人は笑って、髪の毛をひょいとつまむと
そのまま食べてしまった

#呟怖
我が家は朝3時50分に起きて台所に集まる。
そして皆息をじっと潜めるのだ。

あいつに気取られてはいけない。

「私達で最後にしてくれ」
と飛び出した祖父母は
裏庭で四肢をもがれて見つかった。

4時に我が家を裸足で歩く何者かの音が聞こえる。
ぺたぺた ぺたぺた ぺたぺた

#呟怖
友人が亡くなった。
大した仲でもなかったけれど、
たまたま予定が空いていたので葬儀に行った。

会場に着くと、ひと際嗚咽が大きい一角が目に付いた。きっと親御さんか俺より仲の良かったグループなんだろうな。そう考えていた。

近くに寄ってわかった。
彼らは必死に笑いをかみ殺していた。

#呟怖
小学校の頃、少し風変わりな子がいた。小学生とは残酷なもので、露骨にからかう子もいて、よく泣いてる姿が目に付いた。私は傍観してることが多かった

よくその子は言っていた
「やったことは必ず自分に返ってくるんだよ」

その子がどうなったのかは知らない
ただ、私の後ろでじっと見ている

#呟怖
家で何気なく過ごしていた時のこと。
お昼の決まった時間になると、台所に通じるドアの
ガラス部分に、決まって小さな手形がつくことに
気が付いた。

ある時、興味本位でその時間ドアを開けておくことにした。ふっと流れ込んできた風と共に小さな手は私に飛んできて、今も私に張り付いている。

#呟怖
普段の街並みも
高いところから眺めると
整然として美しい。

飛べる生き物はこんな贅沢をしていたんだと
今更ながら知って、ちょっと羨ましかった。

風を切る音だけが耳に響くけど、
身を切るような寒さが逆に高揚感を
静めてくれた。

多分、叫んでいる人もいるんだろうな
ふと、そう思った

#呟怖
うつ病を患った母は、一時期ひどく
人が変わってしまったが、最近では
薬のおかげで落ち着いてきた。

台所で料理している後ろ姿を見ると
安心する。魚でも切っているのだろう、
骨を断とうと大きな音が聞こえる。

そういや、今日は犬が出迎えに来ないな。

#呟怖
眠り際、ふと昔の出来事がまぶたに
浮かんできた。
小学校の頃、家族旅行の思い出、部活、
大学生活、就職したての頃。
全てがいい思い出、というわけではないけれど
今となってはそれぞれが大切な思い出なのだと
思える。

ただ、どの場面にもいる、
「あいつ」は誰だ。

#呟怖
隣の部屋は、シングルマザーが住んでいる。
いつもは夜泣きがひどいのに、
昨夜は静かだった。

朝起きて、ごみを捨てに行くと
女性とすれ違った。

ごみを捨てたんだろう。
ごみ袋が先に1つ捨ててあった。

ごみ袋が動いた気がするけどきっと勘違いだ
ごみ袋が動いた気がするけどきっと勘違いだ

#呟怖
家に帰ってくると、テーブルにおいしそうな
リンゴが1個置いてあった

早速皮をむいて、友達と電話で話しながら
齧っていた。

話に夢中になっていたが、ふと気が付くと
テーブルにリンゴが1個置いてあった

今私が齧っているのは・・・

#呟怖
私は6階建てのマンションの1階に住んでいる。
ある朝目覚めると、廊下に突っ立っていた。
次の日は2階にいた
その翌日は3階にいた

今日は7日目

#呟怖
私は縫物をしていた

「痛っ」針が指に刺さったのだ。
指先にぽつっと小さな赤い球ができて
みるみる膨らんだかと思うと
指先から零れ落ちて床に散った。

私はもっと見たくなった。

#呟怖
「A君がまた女の子を泣かしたー」
「A君意地悪だよねー」
「先生に言ってやろー」

「A君はさぁ、先生じゃなくてしたきり様に
言ったほうがよくない?」
「それもそうだねー」
「したきり様ならなんとかしてくれるかも!」
「私したきり様呼んでくる!」

「A君泣いてももう遅いよ」

#呟怖
俺の家には「ぐちゃぐちゃさん」がいる
家族全員見たことある

多分女性なんだろうな
黒くて長い髪なんだけど
顔の部分がザクロみたいでさ
ぐちゃぐちゃなの
だからぐちゃぐちゃさん

何するわけでもないんだけど
向こうも俺たち家族に気が付いてると
思うんだよ

誰も後ろ姿みたことないからさ

#呟怖
友達が紹介したい人がいるという
食事に誘われた

友「こいつすげーいいやつでさ。お前にも
会わせたいと思ってたんだよー。きっと
気が合うと思う。それに年齢も俺たちと
一緒なんだよ!今度3人で遊びに行ったりしようぜ」

何もない隣の席を指さす友人
2人しか見えない私
3つおかれたコップ

#呟怖
残業で会社に一人残っていた
遠くでぼそぼそと声が聞こえる
怖いが確認しないといけない

声を頼りに暗いフロアを進んでいく
角の給湯室から声は聞こえるようだった

そっと覗くと、声は聞こえなくなった
もちろん誰もいない
「気のせいだったんだ」
ため息をついた

足元から声が聞こえた

#呟怖
私の住むマンションの廊下には
女性の幽霊が出る。
夜中に「誰かいませんかー」と言う
だけなので、あまり気にしていなかった。

ある時、私は酔って帰ってきた
気分もよく、布団に入ると
「誰かいませんかー」と聞こえたので
「いませんよー」と返した。

それ以来、幽霊は廊下には出ていない

#呟怖
闇夜 街覆 月雲隠
道急 唯走 細足震
其物 影無 姿見不
只聴 吐息 迫我身

#呟怖

夜深 一人 山道入
風温 纏付 肌濡汗
物叫 木揺 鳴鈴音
静寂 場包 少女残

#呟怖
老人ホームでのこと。
私が夜勤に入っているとき、一人のお婆ちゃんから
呼び出しがあった

「どうしました?」
『ベッドの下に子供がいるの。見てくれない?』

内心怖いなぁと思いながらも、確認する
誰もいない。

「子供はいないですね。帰ったんでしょう」
『今はあなたの後ろにいるよ』

#呟怖
彼女はとても綺麗だった

長い黒髪はふわりと広がり
黒い瞳はどこか遠くを
見てるようで。
透き通るよう白い肌、すらりと伸びた手足

白い服が靡きながら、
彼女はそこにいた

群がる蟹たちに囲まれながら。

#呟怖
私は人形だ
あの子の部屋に置かれたその時から
箪笥の上からずっとその成長を眺めてきた
今では中々手に取ってくれることも少ないけど
幼い頃は一緒に泣いたり笑ったり
楽しい時間を過ごしてきた

ある時神様が来て願いを一つ叶えてくれると言った
私は言った

「あの子も人形にしてください」

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