呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

「おれはきっと、『今なら月に届く』と言って死ぬだろう。月夜の晩に、投身か、溺死か、されど魂は恐らくきっと、あすこの月に届くのさ。そうでなければ、寂しすぎる!」

友人が死んだその日から、満月になると月影に、手を振る友人の影が映る。
彼の今際の言葉は僕だけが知っている。#呟怖

そのノートには生物の研究が書かれていた。昆虫や爬虫類、哺乳類、胎児…

最後のページには個人名が記されていた。左手の解剖に始まり断面図等、だが内容が思考、精神へ移ると共に字は荒れ、最後は「私が見ている」と書き殴られていた。
ゾッとし閉じた表紙の隅に、最後の検体の名前があった。#呟怖

割った柘榴を見て、どうしようもなく君を思った。あれは夏の日の事で、どうしようもない事故だった。飛び散る君と柘榴の色の身分けが私にはつきません。携帯電話が特別な音で鳴る。『どこにいるの?』あれから君は、自分の命日に閉じ込められた。日付の変わらぬメールが今日もあの時間に届く。#呟怖

蛇口から声がした。
近くと水の滴る音に混じり、何を語っている。それはどれも聞いたことがない物語で、一心に聞いていると「次は、蛇口の声を聞く男」と声がした。はっとし、見渡すと部屋には水が溢れ、遂にとぷんと男を飲み込んだ。後に残るは、「お終い」と排水溝の飲み込む音だけだった。#呟怖

「いつも何に祈っているの?」と聞くと『じゃあ合わせてあげる』と彼女が言った。

後日、私は彼女と山奥にいた。
そこには切株があり、老人が一人座っている。これが神様らしい。『お願いします』彼女はお握りを備え、いつも通り祈っている。

翌日、上司が事故にあった。
『ね』と彼女が笑った #呟怖

その小さな小学校では、夢の中の校舎のみに現れる猫がいる。毛色は様々らしいが子供達曰く同一の猫らしい。

ある晩校長が亡くなった。
葬儀の中、生徒は何か団結と安堵を含めた様子で黙っている。
その日以来、猫の話は出なくなり次第に禁句となった。先生の死因は首の四本の切り傷だ。#呟怖

その廃村には、其処彼処に指差しマークが飾られていた。
最後の家屋を巡り、外へ出ると先程のマーク全てが村の奥、一番暗い所を差している事に気が付いた。
風が回り引寄せる暗黒に頭が眩んだその時、ギッと音がし、指が一斉に此方を差した。とうに死んだこの村が、僕を何かに捧げようとしている
#呟怖 http://pic.twitter.com/O5piRfLyYE

「彼らを巡り合わせる為です」

私の中学は、新校舎を建てる前にある生徒が一枚を除く学校中の鏡を割る事件があった。
学校には設立時の制服姿の男女が鏡に映る噂がある。少女は佇み、少年は探し回る。彼らは決して一緒に映らない。
だが事件後その噂は無くなり、代わりに古い鏡が一つ残るのみだ #呟怖

廃神社から夜光貝の首飾りを持ち帰ったかの子はその夜、泣きながら口から大きな真珠玉を何個も吐いた。村長と神主に払われ首飾りは回収されたが、襖の向こう、「今回は出来がいい」と、笑う大人の声が聞こえた。#呟怖

窓ガラスの水滴で作られたモザイクの先に赤い人影が写っていたので拭いてみると姿は無く、いつのまにか赤く染まった雑巾から『入れた』と声がした。#呟怖 #一行怪談

「俺ァね、絞殺死体から産まれたのさ。或る液体が男の体内に侵入、寄生して成長し、父さんが来るタイミングを見計らい括ってな…
で見事父さんは死体の下に泣いていた俺を拾ったのさ。父さんは俺を実の息子と言っているけどな。
…なんで其れを俺が知ってるかって?
さぁ…何故だろう…」#呟怖

妙に息苦しいと思っていたが、電車の窓に映る人影が異様に多いことに気が付いた。#呟怖 #一行怪談

ある科学者が夢を映像化させる機械を発明した。試験者を数人寝かせ、遂に夢の映像がモニターに…
その途端彼は怯え絶叫し、機械を破壊してしまった。
「夢は一人の同一人物だ!私達は夢を見ているのでは無く、夢に見られている!」
以来彼は眠る事を極端に恐れ、病院のベッドの隅で震えている。 #呟怖

通り魔から逃げているうちに影がいない事に気が付いた。急いで戻るとそこには、包丁の突き刺さった私の影が地面に映っていた。

『通り魔事件がありました。影が刺され、器物破損で捜査を…持ち主を探していますが、恐らく非常に探し辛いと…』

影の無くなった私は、自動ドアにも気付かれない。#呟怖

夏の山奥にて、女性が斜め上を眺めていた。不思議に思い眺めると不穏な臭いと同時に、彼女の顔半分がドロリと腐敗している事に気付いた。
雪の降る頃にまた行くと、其処には透けた骸骨が寂しげに下を向いていた。

後日彼女の見ていた木の上でロープが発見された。
春には彼女も見つかるだろう。#呟怖

古書堂にて買った本の中に、物語に出てくる植物の押し花が挟まれていた。桜に始まり菫にスズラン、理想にそった紅椿…

そうして最終章
悪く、そして誘惑的な予感はしていたが──やはり。
最後を捲ると、未開封の古い遺書が挟まれていた。
ただ思惑と違うのは、私の名前が書かれていた事だ。 #呟怖

『ニュースです。十月三八日の彗星は一人の幽霊を攫って行きました。警察は紛失物として捜査しています。或る人形が母を探しています。どの星かご存知でしたらご一報を。以前脱走しました譁�ュ怜喧は漂白剤で消されたそうです。
ニュースです。この放送はいつ終わるのでしょうか。続きまして…』#呟怖

『ニュースです。十月三八日の彗星は一人の幽霊を攫って行きました。警察はなくし物とし捜査しています。或る人形が母を探しています。どの星かわかりましたら連絡を。以前脱走しましたは譁�ュ怜喧漂白剤で消されたそうです。
ニュースです。この放送はいつ終わるのでしょうか。続きまして…』#呟怖

早朝、散歩中に前方から音楽が聞こえた。チンドン屋の様だ。
─チン、ドン、チン、ドン、
現れたのは腕の長い、赤着物の巨大な獏に似た三体の異形であった。
『ドン』
その途端、私は真暗闇にいた。
前方から聞こえる賑やかな音に、私は奴らの持っていた袋の中にいるのだと気がついた。#呟怖 https://twitter.com/hkacktqbnnwxf80/status/1177620613252468736 

ペン立てに入り込んだ消しゴムを取ろうとすると、鋭い痛みが走り、見てみると指先に人間らしい歯型がついていた。#呟怖

夜、月光を避けた闇から、宇宙に似たものが出てきた。
一応の人型を保ち、鈴か星の響きのような声を出しぶるぶると震えている。体は真黒で中には星雲のように流動する煌めきがあった。

翌朝もう一度見に行くとそこには何もなく、ただ地面が焦げており、醜いあれはきっと宇宙の澱みであった。#呟怖

電柱に「この顔に注意!」と張り紙があり、信楽焼の狸の写真が貼られていた。
ふいと目の端に映ったのは狸の焼き物である。電柱の隣に何十もの狸が並んでいるのだ。曲がり角は消え、端が霞む。暫くみると一つ、写真に似た狸がいた。「君か」と言うとニヤリと笑い、そこはいつもの道であった。#呟怖

「この部屋出るんだよ」高校で出会った友人はそう言いながらトイレへ向かい、暫くするとお母さんがやってきて「息子と仲良くね」と微笑みながらおやつをくれた。

帰り際、お母さんも見送ってくれたのだが、どうも先程と顔が違う。「ああ、だから出るって言っただろ」友人がよく似た顔で笑った。#呟怖

魂の研究をしている博士の部屋に強盗が入った。博士は魂21g問題に取り組むべく、亡くなった人の最期の一息を瓶に入れ棚に並べていたのだが、それらが全て割られていたのだ。
結局盗まれた物も無く、悪戯だろう判断された。「扉を開けた時に部屋から台風の様な風が吹いた」と第一発見者は語る。#呟怖

「その心霊写真は本物ですね」と狸が言った。
「だってそれ、僕ですもの」

「僕らは本物に化けるんです。でもそのまま混乱して忘れ、本当の本物になっちゃう奴もいるんです。
…ねえ、」

風が上がる中、必死に幼少期を思い出そうとする

─貴方は本当に人ですか?

狸の目が夕影に僕を刺した
#呟怖

春、その桜の上には花魁姿の女性が現れる。誰も届かない、桜の中で茫と枝に座っているのだ。私は物言わぬ彼女を見るのが春の恒例となっていた。

今年その桜が切られた。
よくある話、桜の下には古い骨が埋まっていたという。
無名の墓に桜の落枝を添えた時、やっと彼女と目が合った気がした。#呟怖

窓を叩く音がしたので怖くなり、母の所へ行くと「木の枝が叩いているのよ」と言い、私を布団へ引きずり込んだ。確かに影となった枝が窓に映る。
私を抱える母の手は何故か震えていた

翌日、学校へ向かう時に気が付いた
私の部屋の窓近くに木なんて生えていないのだ。
今夜も窓を叩く音がする。#呟怖

廃墟にて障子に一刺し覗いてみると、そこには爛漫桜が舞った。
もう一刺し、そこには波風魚が泳いだ。

ぷつり、ぷつり、
最後の一つを覗き込むと、向こうから真白い顔が覗き込んだ。身を引くも束の間、頭を掴まれ、ずるり。

後には何も無かったように、無傷の障子が静かに佇むばかり。#呟怖

口に髪の毛が入ったので取ってみると
明らかに自分の髪の毛以上に長い。

スルスルと髪は1メートルほど口から出て、遂にぷつんと音を立てたその時、

「いたい」
鏡に映る口の奥から、そんな声が聞こえた気がする。

#呟怖

夜闇に青白く浮かんだのは、山羊の首を持つ何かであった。二階に僕を見るそれは恐らく人でも、まして神聖な者でもないだろう。
「◯◯◯◯」
奴はそう口を動かし輪郭を闇に溶かした。

それ以来僕は何かを調べている。
何をかはわからないが、日に日に古代文字が意味を持って僕の目の前に現れる。#呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。