呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

村の最後の井戸が埋められると聞いた
「上下水道がちゃんと引かれるんだって」と母が喜んでいる

まだポンプから冷たい水が出るのに、と思いながら見に行くと
桶に水が張られ、金色の手毬大の「南無」と書かれた珠が浮かんでいた
それは俺の腹に入って消え、
「もう護れぬ」と声がした
#呟怖 #古井戸 https://t.co/H6zw9XI09Q

@suika_sheep #呟怖 #返怖

「いゃぁ、今日もたのしかったぞぃ!プール」
じいちゃんがニコニコしながら帰ってきた。
「水も綺麗じゃし、愛想のいい子らも沢山おるし」
「なんか最近あそこ、お祓いとかもやってるらしいよ」ばあちゃんが言う。
「へっ、幽霊用なんか効くかぃ。河童用にきゅうりでも供えといてくれ」

背の高い草むらの下に
その男は蹲っていた
「大丈夫?」声をかけると顔を上げた
血まみれの痩せこけた顔
「逝けんのだ」ぽつりと言い
「何度も仲間が呼びに来るのに動けんのだ」本来なら足があるであろう場所をゴンゴンと叩きながら泣く

セミの声滴る汗と陽の光
叢の陰 嗚咽が響く
#呟怖 #雑兵と灼熱 https://t.co/67gUp2E3bl

「いままでお世話になりました」
そいつは頭を下げた
木彫りの猫?同じポーズでしゃがめば、
オレと同じくらいの大きさだ

「見覚えが無いのだが」
「あなたの心をいただいて大きくなりました、お土産だった木彫りの猫です」
・・・修学旅行土産の。親指くらいの大きさだったはずだが

#呟怖 #珍客 https://t.co/a03YbSSe48

ガコンガコンとバスが走る
もう長いこと乗っている気がする
バスに弱い体質だったのにこのバスは酔わないな、と
ぼんやり思っている

「次は迷い橋前~迷い橋前~」
案内の声が響く
もう決めたから。そう思えば思うほど
降車ボタンがチカチカ点滅して見える

迷わないから降りない
#呟怖 #迷い橋前 https://t.co/siZubLV4VE

@_Osahiro 「本の間から聞こえる『あーそーぼ』の声には返事したらあかんよ?」と
受付のお姉さんに言われた子も多いとか

#呟怖 #返怖

あたしが子供の頃よく通っていた図書館は
古くて蔵書がたくさんあって
本好きの方達には有名な図書館だった。
大人ゾーンと子どもゾーンがハッキリわけられてて
大人ゾーンには絶対入ってはいけないと言い聞かされていた。
理由を聞くと
「見えたら怖いでしょ?」とだけ言われていた。

#呟怖 #図書館 https://t.co/YrVZuvosK9

ああ
ようやく
長年の夢が叶う
翼が生えた
あの空を飛べる

なるべく空に近いところから
さあ、羽ばたこう
目指すのはあの入道雲の隙間
みんな驚くだろうな
空から手を振れば
奴らにも見えるかもしれない

あれ、おかしいな
上昇できない
地面が僕を引く

・・・目の前が紅い
#呟怖 #雲の隙間 https://t.co/bAw9Z3w2BG

コツコツと
色んな人の足音がする
カツカツコツコツコンコン
革靴ヒールローヒール
硬い床石とまだ閉まる店々のシャッターに響いている
突然
目の前が暗くなる
色んな足、足、足
それが最後に見た景色
ドサッ
自分の倒れる音

途切れる視界と意識の中で
沢山のドサッドサッが聞こえる
#呟怖 #地下道 https://t.co/wn4IruioLQ

2人で
「乗れたらいいね」と言ってた入道雲
君は1人で先に乗りに行ってしまった。
ぽつんと 遺されてしまった夏の日。

寂しくて、少しでも近くに行きたくて
学校の屋上から眺めていると
入道雲の端から
「今なら大丈夫」と君が手を振った。

今、行くね。
僕の体が宙に舞った。

#呟怖 #入道雲 https://t.co/QOQ7XZvRCP

写真の子どもが僕を見つめる
やがてブレて
色んな絵がその子に重なる
風景だったり、全く年齢の違う人物だったりがユラユラと浮かんでは消え

「見えるんだ」写真の子どもが言う
写真なのに声が聞こえることに違和感がない
「その全部が僕の今までだよ。過去も未来も」
隠す気はない様だ
#呟怖 #顔写真 https://t.co/TfSd5QAqw4

客間には入っちゃダメだと
おばあちゃんがいってたけど
あたしはここが大好きで
よくこっそり入っていた

ガラスケースのお人形さんに
何かと話しかけていた。
「昔はたくさんお客さん来てたんだけどね、もうあんただけよ」お人形さんが寂しそうに言うから
また会いに行かなくちゃ

#呟怖 #お人形さん https://t.co/pTXOcGCGsY

たまにこの窓に
黒い影が横切るのは
気のせいかと思っていた

今朝
角のついた黒い影が
窓をコンコンと叩いてき
その後、ギャといい
窓ガラスに触れた部分を
抑えながら
どこかに行ってしまった
窓ガラスのその部分が少し
焦げたように跡になっている

念の為に貼った札、結構効くな

#呟怖 #青空の窓 https://t.co/VIxXP6znAo

僕は小さなうさぎになっていて
雲の草原を走っていた
「月に行きたい」そう思いながら 白い月に向かいひた走る
いつの間にか周りにはたくさんのうさぎ

月の手前で小さいお婆さんがぼくらをより分ける
「あんたはまだダメだよ」
ポイッと雲から投げられて
目が覚めた。息が苦しい
#うさぎうさぎ
#呟怖 https://t.co/6ymWhGFfan

横断歩道の無い道
古い歩道橋があった

いまさら横断歩道を探すのもめんどくさかったので
所々禿げて鉄サビの浮いた手すりを持って
歩道橋に上がった

目的地の方向に真っ直ぐ伸びる歩道橋
歩いても歩いても降りる側に届かない
おかしいと振り向いたら
今上ってきた階段も消えていた
#呟怖 #歩道橋 https://t.co/AbAVzGwjJl

お寺の御堂の周り廊下に
小さい足跡がいっぱいついていた。
普段このお寺で遊び回ってる俺らが、住職のオッサンにめっちゃ怒られて
掃除しろと雑巾を渡された。

「俺らの足跡よりずっとちっさいやん」大ちゃんがブツブツいいながら擦る

茂みから小さい狸が覗いて
頭をペコっと一回下げた
#呟怖 #足跡 https://t.co/RdYmKxnfnj

ああ、あの人
今日は違う方のシャツ、着ていったんだ。
間違えたんだね、こっちがその前に着てたほうだもの。

奥様なら気づくよね。
似てるけど、違うブランドのシャツだもの。

いつまでも、「まだ嫁が・・・」って言ってたし
これで踏ん切りつくよね。

ふふふ、楽しみ♪
#呟怖 #シャツ https://t.co/n55lBldDnA

モウイイカ
そいつが聞く
マダダ
俺が答える

今日だけでも何回目かのこの会話
相手は俺の腹の中でとぐろを巻く龍のような奴

見た目がアレな俺は
色んな奴にバカにされ蔑まれる
「復讐したい」それが望みだった

機会と切り札を持ちながら
使いかねている、いや
楽しんでる俺こそが
#呟怖 #モンスター https://t.co/ZrT6mb2dhc

上がってるのか
下りてるのか
分からなくなってきた

こういう感覚か

この赤い螺旋階段を模すように手が変化していく
鎧のようになり、爪が硬く鋭く伸び

足も体も赤い鎧を着たような姿に変わる

「上りきった時お前は強くなる」
爺の声が響く

螺旋を超えて
僕は鬼になるのか
#呟怖 #逆巻の螺旋 https://t.co/25uWiGhs6k

何度も
そいつは やめてくれと泣いていた気がする
はだけた足が 俺の全ての欲を膨らませたのもしれない

陽炎洞窟
そう呼ばれる場所に探検に行こうと誘ったのはどちらだったか

正気に戻った時
手の中に握っていたものを見て
ここが墓場だと噂される意味を知った

鬼の生まれる場所
#呟怖 #陽炎の墓 https://t.co/VD8x2SeKvU

いつも通る道に
半分朽ちた椅子が置いてある

廃屋に見えるけど人が住んでいる、通称「お化け屋敷」の塀の角っこに置いてあって
誰も捨てようとしないのが不思議だった

たまに、
その椅子に座ってパタパタしてるような足が見える
ああ、あの子のお気に入りの椅子なんだね
#呟怖 #いつもある椅子 https://t.co/557ReTWpBD

受験勉強してた部屋
いきなり目つきの悪いウサギが現れ
「枠に囚われてたらダメなんだ!」
いきなり演説を始める
「枠に納まる人生なんて勿体ねぇんだ!こんなもの!」参考書を投げ捨てようとするので
やめてくれと頼んだ

三月、合格証を見てウサギは
「やるじゃん」ニヤリと笑った
#呟怖 #三月ウサギ https://t.co/j2RfLuqqCY

そいつは
1枚の紙を掲げた
その紙には沢山のおどろおどろしい漢字が書かれていた
「この中から、わしの名前を当てたら許してやろう」
必死に考える
「違えば喰うぞ」
足の6本あるそいつを見て
「よ、夜喰蟲」と答えた
「命名、ありがとよ」
ニヤリと笑う
「名前はわしを決めるのじゃ」
#呟怖 #名前 https://t.co/PQyeGjTMCo

ここだよ
その少年は大きな樹を指さす
ここから何かが出てきたらしい

1時間程前、その少年は店に飛び込んできたのだ
「友達が何かに連れられて居なくなった」と

その樹の根元を覗こうとしたら
何かに押され根元の穴に落ちていった
かすかに薄笑いの少年が見えた気がした

#呟怖 #精霊が宿る樹 https://t.co/ky02JAZQmm

黒猫が
俺の目の前を「ふふん」と俺を見ながら通る
「なんだよ」思わず話しかける
「何話しかけてんだ、黒猫に目の前横切られてるンだぜ」猫が答える
「不幸になるって」
「そうだよ」
「横向いて歩いてると危ないぞ」
石に蹴躓いて猫が転けた
「絆創膏貼ってやるよ」
幸せになったじゃん
#呟怖 #迷信 https://t.co/PLnajVZ8t2

とっても明るい月夜の晩に
あんまり夜更かししていると
月の舟から釣り糸で
ついっと釣られてしまうから
さっさとお風呂でピカピカにして
ふんわり布団に入りましょ

釣られた子どもはそのまんま
釣り人の子になるのかな
いやいや捕まりゃご飯にされる
だからさっさとお眠りよ
#呟怖 #童怖
#月の舟 https://t.co/etUmYer1TG

@shibatalululu 「こら、夜に口笛を吹いたら駄目よ。何かくるから」
「蛇じゃなくて?」
「あれは、何だったのかしら」
パタパタと
サンダルの音が響く帰り道。
繋いだお母さんの手がヒンヤリしている。

パキッ と背後で音がする。

「もう大丈夫」
繋いでたお母さんの手の感触が消えた。

#呟怖 #続けてみた

鳥居の向こうは神様の国
だからおいそれと入ってはならぬ

ちがうよ、爺ちゃん
あれは鬼の口
あの向こうは鬼の胃袋だよ

だってぼく、
見たんだもん
爺ちゃんが食われるとこ
だから・・・

あとはナイショ

#呟怖 #贄怖
#鳥居 https://t.co/O8Se0JGFtN

ああ、今年もついに羽化しましたね。
ここは群生地なんですよ。
・・・不死蝶の。

蝶ではなくゾンビだ、と仰いますが、あれは餌として吸い尽くされた後の残りカスなんです。
大丈夫、冬になる前に居なくなります。体が持たないし。

あ、私?
私は餌調達係なんですよ、
不死蝶の。
#呟怖 #不死蝶 https://t.co/pswHfEPWHB

「なぁ」
なんだよ、バホメット
「おれさぁ、人間界にこないだ呼ばれてよぉ。仕事頼まれたんだよ」
は?
「農業の畜産?振興のためのCMにでてくれんか、って」
ああ。俺なんかよ、疫病僕滅の為に【手を洗おう運動】のCMの話、きたぞ?
「ベルゼブル・・・」

#呟怖 #バホメットとベルゼブルII https://t.co/gRxkBkCZjd

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