呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

暗い外科の待合室に
綺麗な方が居ると
最近噂になり始めた。
勿論、生きてはいない方なのだけれど
視る人によって性別が違うのがなかなか面白い。

と、隣に立つ別の霊が、
書類の処理で残業してる時
こっそり教えてくれた。
#呟怖 #待合室 https://t.co/eW15DxHV37

いつもの居酒屋
いつものビールとつまみ
1人酒にも慣れた

少し離れた席から声がする
「美味い美味い」
「そうかぁ?」
「ああ、1人の飯は美味い」
少し笑う声
「相手に気を使う飯は味がしなかった」

声の方をむくと
少し前に自殺した後輩のA君が
こっちを見たあと
ゆらゆらと消えた
#呟怖 #居酒屋 https://t.co/CZM5LReAAc

#君があまりにも優しく笑うからの続きをみんながどう書くのか見てみたい

君があまりにも優しく笑うから、ホロホロと涙が止まらない。
「ごめんね」君と僕は同時に発した。
手を握ると握り返す君。
僕の手から力が抜けてきた。
「あたしが君の分まで生きるね」
僕は君に食われ君の中で生きる
#呟怖

「美味しいなぁ、美味しいなぁ」と声がする

黒い空に何かがいる
大きな大きなカラス
カラスは言う
「今日は食べてもいいって聞いたから」
お月様を啄んでいる

時間になったら
ちゃんと代わりのものを足して
もとどおりにしといてよね。
お月様なくなったら皆が困るからね。
#呟怖 #月蝕 https://t.co/opO3eIXMrB

「綺麗にするんやって」
築50年超えた実家のリフォームに際し、階段も新しくするらしい
近所に住む妹からLINEで写真が送られてきた。
「急で、よく落ちたね」「ほんまに」
思い出話が続く

「階段に棲んでる子も、新しい階段に馴染んだらいいな」
仲良しやったもんね、うちら
#呟怖 #実家の階段 https://t.co/4pN7FzNppI

「上がるだけでいいんだって」
この螺旋階段、七不思議の1つらしい

「問題なし」
軽快に上がり始めたが
何だか変だ
2階、3階と上がる度に足は重くなり背中が丸まってくる
手が毛深くなったように思い慌てて降りた

見上げると
先に上がった友人が毛むくじゃらで雄叫びを上げている

#呟怖 #螺旋階段 https://t.co/0RqlLd8sJb

「淫乱だ」
何の事かわからなかった
その時あたしは小学生高学年
ようやく月経が来た頃だった

年頃になる頃
男関係が途切れなくなったが
どの男も長く続かなかった
新しい男の手を握る度その声が頭に響く
そういえばその言葉を吐いた男の子が最初の男で
すぐに事故で亡くなったっけ

#呟怖 #まとわる https://t.co/PH0oLTgCIL

いつの間にか
その子は手を繋いできていた
「誰?」「ふふふっ」
あんまり嬉しそうに笑うので
振り払えなくなった

「一緒におうち帰っていい?」言った瞬間その子は爪突いて転んだ
「あれ?」また爪突く
「進めない」立ち尽くす

ごめん、お地蔵様の前通らないと帰れないんだ、家
#呟怖 #ダサ子さん https://t.co/vs6YgIkjuC

息子が窓の外をみる
「雨だとサンタさん来られないね」
息子がもみの木だと信じて疑わないギンネムが、雨に濡れている

「大丈夫、サンタさんは来るよ」「ほんと?」私は頷いた

どうすればサンタさんにもわかるだろう

あの木をもみの木に植え変えよう
下に埋まってる“ 肥料”と共に。

#呟怖 #冬の雨 https://t.co/XDqR7uzsCu

またここか
ため息が出る
何回目だ?
進んでも戻っても
ここに来る

途方に暮れて
座りこんでいると
色々思い出す
ああ、ここで待ち合わせてたんだっけ
待ちくたびれて帰ろうとして・・・
帰ろうとして・・・?
どうしたんだっけ
なんだか「ドンッ」て音がして

それから動けないんだ

#呟怖 #霧の街 https://t.co/M85Efevgvp

「ああ疲れた」
ヤスオが今まで使ってたシャベルをガラン!と転がし、
足を投げ出して座り込んだ
「どこまで掘るんよ」文句を言う
「もうええよ」わたしも掘る手を止めた
「こんくらいかなと思う」タカシが頷く

「これでよし」穴を踏み固める
「ヤスオの服が少しはみ出たね」

#呟怖 #急ごしらえの穴 https://t.co/naBtgqixLk

「もう、ここまで」
あの子が僕の手を離す
僕は仕方なく頷いた

道標には「忘帰処」の文字

「来たね」道標の向こうには
気高い方があの子を迎える
あの方のことも僕は知っている
「新しく生まれ変わるのですね」「はい」

今度こそ、
あの子に幸せな生をお願いします
お地蔵さま。
#呟怖 #忘帰処 https://t.co/Ld4d6LFj1a

「祠が燃えてる!」
最近起こる不審火
不敬にも町の古くからある祠にも魔の手が及んだらしい
近所の者でバケツリレーで消火に当たる
「はい!」「はい!」10人掛りで水をかけ、2人が空のバケツを水道に運ぶ
火が消え、口々に労りあいながらジュースを渡していたら
なぜか1本残った
#呟怖 #バケツリレー https://t.co/jsLCo706gU

「夏は勤務時間短くなるんですよね」と
隣で失業保険受給者証を持った壮年の男性がため息をついた
「外仕事は天気予報と睨めっこですし、急に晴れてきだすとビックリしますよね」
相談窓口で肩を落としている

種族年齢は若者なのに
ヒト年齢だと定年超えてますしね
#呟怖 #ヴァンパイアのハローワーク https://t.co/WUDQI1dbm0

街中の
整備された散歩道の途中の
見晴らしのいい場所に
六角屋根の休憩所が
知らない間に出来ていた

気づいたのは今日

「ここだよぉ、ここだよぉ」と
中から声がする、と
10代の娘が言う
何も聞こえない、と
20代になった娘が言う

あたしにも聞こえない

それは子どもの声の様だそうだ
#呟怖 #お堂 https://t.co/6Tdn5DqI6Z

買い物から帰ってきて
買ってきたものを袋ごと台所のテーブルに置いた
上の方に入れてた3本150円のバナナが袋からテーブルの上に転げ出た

「バナナちょうだい」

小さな手がバナナを掴もうとする
テーブルの下から小さな手だけが出てくる

一人暮らしの家
腕から先はまだ見たことがない
#呟怖 #バナナ https://t.co/g6RW4R2dH8

「お師匠様が」
突然君がしゃべり始めた
「お師匠様が、月のエキスを絞っておくようにと言われてましたね」
それが君と交わした最初の言葉だった
大きいオレンジ色の月の夜
お師匠様が亡くなった夜だった

今、君が先にお師匠様に会いに行ってしまったよ
#呟怖 #月萌ゆる夜賢者は宇宙の深理を智る https://t.co/fcddmEtIjb

久しぶりに帰った実家
近所は過疎化が進んでいた

小さな神社のあった場所は
小さな祠だけになっていて
雑草が伸び放題だった
「不信心だなぁ」
「ほんとに」と誰かが答えた

みると小さな男の子が祠前で座っている
「こんな場所危ないよ」というと
「大丈夫、僕が隠す方だから」と笑った

#呟怖 #祠前 https://t.co/QDZSLh7LOT

さようなら
向こうであの子が手を振った
覚えている
あの子は確か・・・

もう少し居たかった
あの子は言っていた
もう少し歩こうよ
手を引いてくれていた

だけど
橋の袂であの子は手を離した
ここからはダメ
橋の袂に線を引き微笑んだ

時が来たら渡ってきてね
橋の向こうから聞こえた
#呟怖 #幻の橋 https://t.co/Ker1GnFHx5

「わーっ!」と突然やっくんが声を出した
山道の小さなトンネルに声が響く
「うるさいなぁ」文句を言うと
「声が響くから面白いじゃん」やっくんが言った

出口近くでぼくもやりたくなって「わーっ!」と声を出したけど、やっくんは何も言わない

振り返っても誰もいなかった
#呟怖 #山道のトンネル https://t.co/6G7Dp2TEFB

かりかりかりと音がする

壁だと思っていた所は
扉?窓枠?がコンクリートで閉じられたところだった
その壁からかりかりかりと
齧るような掻くような
そんな音がする

「どこ?」と声が出た
とたんに ピタリと音が止んだ

暫く立ち尽くしていると
またかりかりかりと音が始まった
#呟怖 #閉ざされた窓 https://t.co/mw6mb64phH

きたよ
きたね
キョロキョロしてる
みまわしてるね
穴掘って
埋めたねぇ
こないだ一緒にきてたひと
おめでとう、っていわれてた
ありがとう、ってこたえてた
ずっと一緒って言ってたのにね
結構早かったね
思ってたより早かった
だってあのひと・・・

キャッ!
声が途切れた

#呟怖 #黄昏のささめき https://t.co/hTMQmPLbD3

今年もまたお化け屋敷がきた。
お祭りの準備が始まる頃にいつの間にか建って
終わった次の日にいつの間にか無くなっている。

今年のお化け屋敷の看板に
去年いなくなったお姉ちゃんによく似た幽霊の絵が描いてあった。
そういえば、お祭りの次の日にいなくなったんだっけ。
#呟怖 #お化け屋敷 https://t.co/moZt5ZrufT

「ドーン!て落ちたんだ」
3歳の息子が舌足らずな口調で話す
「どしたの?いきなり」
聞き返すと真面目な顔であたしを見つめながら続ける
「ビルからジャンプしたらね、そのままママのお腹にドーン!って流れ星みたいに落ちたんだ」

「だってママとずっと一緒に居たかったんだもん」
#呟怖 #落ちる https://t.co/bMGimGIqCg

空の星を掬うように
手を動かしてる人がいた
「掬えますか?」と聞くと
「少しずつですが」と答えた

この里では
星が雨のように降る日があるという
星が降り注ぐので
色んなものが押し潰されてしまうと

掬った星のカケラ入りのてるてる坊主を飾ると
そこだけは避けていくそうだ

#呟怖 #降り注ぐ https://t.co/PcVKiXOvST

うちの地域では
「送られる方も踊りたかろう」と、
盆踊り会場が設置されて実際に盆踊りが行われるまでに一日、間を置くことが決まりになっている。
音楽も掛け、夜店も明かりをともしておく。

生者だけがいない会場でゆらゆらと何かが揺らめいているようにも見える。

#呟怖 #盆踊り https://t.co/mPIfN4x2Bv

昨日
ご飯作ってた時に
なんか聞こえて
「あ?なに?」と答えて
次男坊は爆睡、
娘はトイレに居ることに気づいたん。
娘に「なんか言うた?」と聞きながら
「あの声は娘ちゃうやん」とわかってて、娘には
「え?なに?」と聞き返され。

もっと歳いった女の声。
また住人ふえたのか?

#実話 #呟怖

知らない間に
村を囲む壁に小さな扉がついていた

「誰だ、ここに扉つけたの」村長が言いつつ扉を開けて覗き込んだ
そのままパタリと閉めこちらを向いたが目の焦点が合っていない
何人も同じことをし同じ呆けた顔で戻る

僕もやってみた
何かを見たのだけれど
何なのか覚えていない
#呟怖 #扉の向こう https://t.co/2GymALMNJ1

石を人型に彫る時は
石の魂を抜いてから

師匠が常に言っていた
石自身とその環境の記憶を持ったまま人型にすると
石が可哀想だからと

ああ、だから妻を埋めた地の石の人形が
泣きながら
いま私の首を絞めているのか

期待通りだ、ありがとう

#呟怖 #石の記憶 https://t.co/sImNavLLTf

木々の間
ああ、ここは涼しいな
日が遮られて、木の肌のひんやりしたのが全体に広がってる感じの神社の森

と途端に肩に重圧
最初は気のせいかと思ったが
だんだん立っていられなくなりしゃがみ、それさえも出来なくなってきた

「音は重いだろう」
蝉の声が大きくなる
「つぶれろ」
#呟怖 #蝉時雨 https://t.co/Vvr0vT8eiL

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