呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

どうしてここに連れてきてくれたの?
彼女は私に夢見心地で聞く
「きれいでしょ?」
微笑んで私は答える
花畑に入ってもいいかなぁ
「いいんじゃない?」
彼女が足を入れるのを止めず、むしろ勧める
彼女の動きが一瞬止まる
「言い忘れてたけど、ここらへんマムシ多いんだって」
#呟怖 #菜の花畑 https://t.co/QDUV2C9s2z

薄ピンクの花がだんだん赤みを増すのは
宵の闇に花の色が染まるからだと思っていた

夕暮れ

1人ずつ
木の下で花を見ていた人達が消えていく
少しずつ
花に紅が混ざる
まるで桜に人が取り込まれていくようだ

桜の枝が
「ウマイウマイ」と言ってるように風が吹く

#呟怖
#宵月に桜が哭く時 https://t.co/gNRdyxS2bL

帰り道
クラスの奴何人かに待ち伏せされて殴り倒された。
地面にうつぶせに倒れていると
目の前に白い手のひらのような何かが
こちらに迫ってくるのが見えた。

人差し指と中指と薬指で軽快なステップを踏みながら
鼻先までやってきて
「何か、望みはある?」と
聞いてきた。あるよ。
#呟怖 #手のひら https://t.co/U395E7Rv6h

「お地蔵さんお地蔵さん、チョコが沢山食べたいな」
3歳の娘が毎日手を合わせる、道の角のお地蔵さん。
「仕方ないなぁ」買い物先のスーパーでチョコを買ってやろう、と思い、娘の手を握ると
「わしらの分も頼むな」

振り返るとお地蔵さんが2人に増えて、笑顔で手を振っていた。
#呟怖 #増えてる https://t.co/FJq2QXtGyf

卒業式に歌った歌を
この木の前で歌いながら
虐めたやつの名前を書いた紙をその木の枝に挟んでくると
木が仕返ししてくれる、という噂のある桜が
今年、切り倒されたらしい。

その時、
近年行方不明になってる人たちの名前を書いた紙が
幹の真ん中からびっしり出てきたそうだ。

#呟怖 #廃校舎の桜 https://t.co/mUUCQ8SqXc

あそこに着いたら楽になれるね
お風呂に入って
お布団で寝られる
ご飯も食べられるかな

一歩また一歩
近づこうとするのに
距離が変わらなく見える

ピシャ
足元に水
進めない

横を見ると
綺麗な格好の何かが
水の上を滑るように
その宿に入っていった

ああ、ここでも
自分はだめなんだ
#呟怖 #お宿 https://t.co/p1Wb7uYP25

ああ、空から見ると
街の景色ってこんなかんじなんですね
そうですね、綺麗でしょ?これからは毎日見られますよ
.......
どうしました?
あの景色の中には、あたしをここまで追い詰めたやつもいるんですね
その人を、この空に誘いますか?
え?
もう貴女は天使なので可能ですよ?
#呟怖 #街の景色 https://t.co/yBbTdIArSJ

3月3日の日が変わった直後、
いきなりお雛様が立ち上がり言い出した
「お嫁入りなんだから、嫁入行列がしたいのよ」
どうやって?
「私たちは歩けないから、行列に並べて車で引いて?」
具体的ですね
周りの人形たちもお雛様を驚いた顔で見ていた

それより
いつから動けるんですか?
#呟怖 #ひな祭り https://t.co/3stZXZYZTx

「これは私の姉よ」
少し痴呆が入ってきたと思われる母が
あたしの買ったイラストの肖像画を撫でながら何度も言った
「自慢の姉だった」
そう言えば若くして亡くなったと聞いていた
「あんまり自慢すぎて独り占めしたくなって」
イラストを描いた作者と共に大事にしまったのだと言った
#呟怖 #肖像画 https://t.co/Q89l5vlsuE

分身がいればいいのに
そう言ってたあいつが
空に飛んだ

「大丈夫、もう1人の俺がいるから」
見たんだ、だから任せることにした
とスマホに連絡が来ていた

何ヶ月かして
また同じ文面で連絡が来て
またあいつが空に飛んだと聞いた

確か、葬式に出たはずなのに

そしてまた何ヶ月か後…

#呟怖 #分身 https://t.co/1VHueje5rM

学校の
その場所から飛ぶと
鳥になれると聞いた

3年生校舎屋上の西の角っこ
夕方4時半。

鳥になって
ここから消えられるなら、と
そのに行ってみたら
たくさんのカラスがいて

「まだお前の番じゃないよ」

口々に囃し立てられた。

まだ耐えろと。
#偽りの太陽
#呟怖 #祇媼町の都市伝説 https://t.co/4w2io3iAUW

大きな駅の
あっち側とこっち側をつなぐ地下道を通る。
店舗も何も無い、ただの地下の道。
家に帰るにはそこを通るしかない。

たまに
真ん中を過ぎたあたりで
「おかえり、早かったね」
「今日は遅いね、気をつけてね」と
声が聞こえる気がするけど
応えちゃだめなんだよね?
#呟怖 #地下の道 https://t.co/KM5MIGlzdt

親指の大きさに足らないあたしは
ここに居ることさえ
誰にも気づかれない

チューリップの花のゆりかごで
その時が来るまで
王子様に出会うまで
静かに待っていようと思ったの

まさか
球根をとるための花だとは思わなかったの

千切られ燃やされるなんて
今まで知らなかったのよ
#呟怖 #チューリップ https://t.co/0T9oPjbiwV

お爺さんがナタを持ち
吸い込まれるように竹林に入る
お婆さんがいくら止めても無駄だった
「呼んでるんだよ」と言いながら、フラフラと

カーンコーン
竹を切る音がする
ぎゃーともあーともつかない声がひびき
血まみれのお爺さんが戻ってきた

「今日も切り方を間違えた」
#呟怖 #竹の精 https://t.co/C9m4KKquy8

パチパチと焚き火が燃える
寒い空
星が綺麗
マシュマロでも焼きましょうか
串にいくつかのマシュマロを刺す

「うっ」
テントの中から声がしたような

刺したマシュマロを火にかざす
「あ、あ、」
ああ、マシュマロが少し焦げてきた
「う、熱」
熱い熱い!
テントの中から声がする
#呟怖 #マシュマロ https://t.co/KYrFHPSxP5

こんなに暗いのに
街灯つかないんだね
時間式なんかなぁ

冬の夕暮れ
かなり暗いのに
まだ点かない灯り
上を見上げる

もうじき7時
7時には点くよね

そうなんだ
この点くまでの間が
動きやすくていいのにな

「そうなの?」

答えて気づく
あたし、1人で帰ってるのに
#呟怖 #無灯 https://t.co/FWOy4Pqgz9

かえろうよー
かえろうかー
遠くのお山から声がする
かえっておいでよー
まってるよー
誰に向けた声だろう

僕の足が
夕闇の山に向かって進み出す
止めたいのに止められない
周りには同じような表情の子が何人かいて
同じ方向に歩き出している

いやだよ
いやだよ
#呟怖 #ぞろりと蠢く夜の闇 https://t.co/mmchOqGNdK

「いけないよ」身を投げようと欄干に寄ったあたしの手を引くものがいる。
随分と時代がかった衣装の人があたしの手を引き、被りを振る。
烏帽子の下、懐かしいと思える笑み。
「まだ私と出会ってないからね。」言いながらゆらりと消えた。
貴方と出会えるならもう少し頑張ろうかな。

#呟怖 #橋の上で https://t.co/BA4xEgRiG7

喧々諤々議論している
延々と伸びる会議
私は発言しない
ただ眺めるのみ
そうやって消耗するがいい
そうやって貶めていくがいい

私の作った資料ひとつ
参加予定者の
プライドと射幸心と妬みと嫉みを擽るように作った苦労は今

報われている

心の中で笑いながら
眺めているとしよう
#呟怖 #押殺す悪意 https://t.co/W4bN3aPA9x

明けの道
飲み帰り
寒いせいだか息色が
目の前隠して白ぅてござる

アスファルト
霜降りて?
光のせいだかその色が
ゆらゆら揺れて白ぅてござる

足掴む
白い腕
勢い余って転んだら
一面その手で白ぅてござる

地の中へ
引きずられ
俺の腕だけ白くなり

地上に残り誰かを掴む
#呟怖 #夜明けの道 https://t.co/jPiN95nCYe

村外れにある
山の神社
あそこに行くのが好きなんだ。

鳥居をくぐって階段を登り始めたら
パタパタと足音が聞こえて
「おかえり」「おかえり」と声がするから、やっと帰ってきた気持ちになる。
「ただいま」と答えると
パタパタ足音と
「おかえり」の声が増えるんだ。
#呟怖
#鳥居をくぐれば https://t.co/MfxaANtpeg

えもいえぬ思いで昇天できます

そう言われて買った露店の紙袋
中身はなんだかゴソゴソ動くものだった

会社のデスクに入れたままランチから帰ったら
課長があたしの席で
ヨダレを垂れたまま
幸せそうな半笑いでこと切れていた

引き出しの中には朱色のムカデがゴソゴソ動いていた
#呟怖 #弁天百足 https://t.co/U7akzpHBvm

新しく引っ越してきた土地
妻と子と新しい生活
職場も変わったし、心機一転したいものだ

近所に散歩に出て、公園で革張りの本を見つけた
中身は日記
・・・私の名前と私に対する想いが延々と綴られている

私は
私を知らないものしかいない土地を選んだはずなのに
#呟怖 #拾った日記 https://t.co/Kg68EN47cA

黄色テープが貼られた進入禁止の場所
皆がそこを避けて歩いている
「通っちゃダメなんだよ」
親子連れの親が子どもに言いながら手を引いている

「じゃ、なんであの人達はどんどん入っているの?」
子どもが向かおうとする

みんな避けてあるいているのに
「黒い人が入っていくよ」
#呟怖 #進入禁止 https://t.co/kQf7yWW1yc

「懐かしいなぁ」
都会育ちの友人がそう言いながらあたしの実家に上がり込んだ。
「都会育ち違った?」
「それでも日本人の心にさぁ・・・」
テンプレートかよ。

囲炉裏のおばあちゃん
手水のカエル
座敷のお客様方
貴方には見えないもの達が
「食っていいのか?」と聞いてるぞ?
#呟怖 #古式ゆかしい https://t.co/8N4d8BK55E

「もう良くない?」
そう言ってあたしは顔を上げた。
「まだ足りるわけないだろうが」
そう言いつつやつは手を上げる。
頭に衝撃が走る。
「痛い・・・」顔に血が垂れる。

再び顔を上げる。
「その顔が気に入らねえんだよ!」
ああ、あたしは今笑っている。
笑顔が脱げない。
#呟怖 #笑い面 https://t.co/QCHuxYQXOL

たっちゃんが居なくなった
大人たちが探している
僕が一生懸命昨日の話をしてたのに、全然信じて貰えないまま
水際を探し続けている

たっちゃんはちょっと前に友達になった子と一緒に
「この子の世界に行くんだ」山の上に向かって歩いていったんだ
湧き水のとこに入口があるって。
#呟怖 #水虎 https://t.co/WGGtQWpx8e

「動きたいよォ」
針金で作ったお人形が
木に貼り付けられていた
「動きたいよォ」もがいていた

さっきまでのあたしのようだ、と
自分の裸足を見ながら思う

お人形の体を押さえつけてる大きな釘を何とか抜くと
お人形が手を握ってくる
「ありがとう。さぁ一緒に仕返しに行こう」
#呟怖 #呪いのお人形 https://t.co/KTwwoRJSWM

夜中の地下街が好きだ
コツコツと自分の足音だけが響き、
次第になにかの歌に合わせてリズムを取りながら歩いてしまう
前も後ろも自分一人
歌ってもいいかな

「♪~ふふふ~ん♪」
適当に作った歌を歌いながら歩いていると
あれ?

その即興曲に美しくハモってくれる声が聴こえてきた。
#呟怖 #地下街 https://t.co/ZOvZIYZLXs

うちの近所に
お墓でもないのに
石が並んでたってる場所があって

昔、遺体のない人のお墓の代わりに使われてたとか
そんな話を聞いたことがある。

横を通るとたまに
石同士が世間話してるような声と
ふふふと笑う声が聞こえるような気がする。

なんだかとっても楽しそうなんだよな。

#呟怖 #並ぶ https://t.co/rOHsqN4vUa

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