呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

「これは墓標です。剥奪された愛の。でも、私たち二人が愛の証として何を貼りつけていたかなんて、もう、誰にも思い出せない」

ロッカーに向かって独り言を呟き続けるその女の人の背後に忍び寄ると、僕は頼まれた通り背中に〈こわれもの〉と書かれた紙をそっと貼った。これでいい。悲しいけど。
#呟怖 https://t.co/pPbMqYnX5R

#2021年もあと少しなので自分の今年の作品から何かひとつ挙げる
空と踊る男の #呟怖 〈竹田と俺〉シリーズ https://t.co/JlFzRHXR3b
約2年近く書き継いできましたが、今年はこれを一気に完結させたことでいささか燃え尽きてしまった感じもある。読んでくれたら嬉しいです。

「知ってる? 自然界には完全な左右対称は存在しないって」
シンメトリーをテーマにしたCGアートの個展会場で、モニターの作品群を眺めながら小夜が言った。
「人間の顔も左右非対称なの。完全に対称だと不気味に見えるんだよ」

――いや、僕はそっちの方が好きだ。君の顔で試したからよく判る。
#呟怖 https://t.co/eZPpQTRW8q

こちらのお題の選考対象は本日24時ジャストで締切とさせていただきます。ご了承くださいませー。
#呟怖 https://t.co/I63hNmx07Z

誠に勝手ながらこちら、選出対象作品は明日26日(日)24時00分までの投稿で締切とさせていただきます。が、それ以降もお題としての使用自体はもちろんOKです。よろしくお願い致します!
#呟怖 https://t.co/I63hNmx07Z

これらは膿み爛れた声なき声です。そう、あなたの心の底面に隆起した〈抑圧状陰性突起物〉。あなたが心の傷を呑み込んでなかったものにするたびにひとつまたひとつと生じた見えない腫瘍です。先刻、既に限界を超えました。突起は集合し結合し一振りの巨大な刃となり、今、あなたの意識の表層へと
#呟怖 https://t.co/M9mmJc3liU

「君が怖いものを紙に書いてこの匣に入れてくれ。私も自分が怖いものを書いて翌日返す。匣の一往復毎に死刑の執行を三日延期しよう」
新任の刑務所長は連続殺人犯の死刑囚にそう言った。

蟷螂
井戸
母親
……
……

99日後。
〈明日〉と書かれた紙を見て、所長は頷き、拳銃で自分の頭を撃った。
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「ヤバいぞ……次元監査室が裏で動いてる」
上司の高科智樹が深刻な顔で言った。
「ナスの浅漬け、おまちどぉさま」
店員が卓の上に皿を置いた。
店内のTVのチャンネルが切り替わった。

『ヤばいぞ……次元監査室が裏で動いてる』
『ナスの浅漬け、おまちどォさま』

――最初は気づけなかった。
#呟怖 https://t.co/q6ohwz0unA

『秘訣とかあるんですか?』

来た。ずっとこの瞬間を待ち焦がれていた。数多の女優やモデルが返したあの答え。血も滲む努力と幾度もの高額の整形手術の果てに手に入れたこの美貌を完璧にする魔法の言葉。

――特別なことは何も。

「とくくべどどくろちちみどろろ」

ああ厭だ、私――私のままだ。
#呟怖 https://t.co/I63hNmx07Z

こちらもまだまだ募集中です!
投稿いただいた作品は全てスクショしてアルバムに入れて繰り返し読んでおります。もちろん選評はいつも通り気合い入れて書きますし、画像化も(苦手なりに)頑張りますのでよろしくお願いしまーす。
#呟怖 https://t.co/I63hNmx07Z

こちらはまだまだ募集中でーす。思ったより作品が集まってきたので、気を良くした主催者は2作選出を検討しているようです。
あと、くどいようですが修正して再投稿大歓迎です!
ただしその場合は前の作品の削除をお願いします。その旨ひとこと知らせていただけると大変助かります!
#呟怖 https://t.co/I63hNmx07Z

空踊怪談賞もそうですけど、修正して再投稿は僕は全然OKですし、むしろ歓迎派です。ただし頂いた作品は全てスクショしてアルバムにまとめていますので、その場合は前の作品の削除をお願い致します。できれば新しい方にその旨ツリーで添えていただくか直接リプしていただくと大変ありがたいです!
#呟怖 https://t.co/I63hNmx07Z

村を見下ろす丘の上で、私と彼女はよく時を忘れ語り合った。村人たちの恥ずべき旧弊さと憎むべき凡庸さについて、自分たちの特別さについて。

「ミランダ。あたし、邪悪でいたいの。邪悪は純粋だと思うから」

そうではなかった。そして本当の邪悪は彼女――ジャクリーンではなく、私だったのだ。
#呟怖 https://t.co/I63hNmx07Z

ある種の風景に遭遇すると、私の形状と大きさは変化する。歩道橋を見下ろすほど巨大化したり、逆に花壇を見上げるほど矮小化したり。これは比喩でも幻覚でもない。風景の方が伸縮しているのでもない。だって、こんな空恐ろしい夕暮れは、大小関係なしに私を

 バ
  ラ

  バ
    ラ に
#呟怖 https://t.co/QhIYmagELf

#このお題で呟怖をください

お題「私という名の邪悪について」

空踊怪談賞ではありませんが、特に面白かった作品は画像化&350字ぐらいで選評書きます。
引用RTでお願いします。
ハッシュタグ #呟怖 をお忘れなきよう。

ドガッ。ついに鉄扉が壊される。
隣の院長が十字を切って神への祈りを呟く。
「ミランダァァァ!」
噛み殺した修道女たちの血にまみれた女が私の名を叫ぶ。
ジャクリーン。私の具現化した運命。

内心の声に従い、私は十字架で院長の首を刺す。

どちらも化け物の姿だったら――心が痛まないのに。
#呟怖 https://t.co/gMNSWF6DTW https://t.co/HsssRmmUIg

というわけで、次の #空踊怪談賞 なんですけどね……
#呟怖

ここにあなたがいてくれたらいいのに。風呂場でじゃれ合った日々を思い出し、涙ぐむ。でもそんなことが起こる訳ない。水面に映るのは醜くおぞましいものばかり。

でも――この醜くおぞましいものたちが、じつはあなたであり、同時に私の一部でもあるとしたら?

私はまた惑う。〈非在の浴槽〉で。
#呟怖 https://t.co/ebtWLYjGfV

人生の重大な選択の局面に立つたびに、視界の端に鴉の形をしたメトロノームが出現する。機械仕掛けの鴉は必ず不規則な拍子を刻む。その拍子に合わせ私はただ首を横に振る。そうして何ひとつ選択できず、私の人生は壊れてゆく。何と邪な鴉よ。だがそれゆえに、こんなにも快いのだ、このリズムは。
#呟怖 https://t.co/QYOOw0JlRh

他人に心を激しく傷つけられるたびに、僕の中の〈自分人形〉の身体の一部がもぎ取られ、打ち捨てられる。〈自分人形〉を犠牲にすることで、僕は僕でいることが出来る。

でも。

ある冬の日、木の枝に刺さった頭部を見た。
人形ではなく、僕自身の。
 
そうか――とっくに入れ替わっていたのか。
#呟怖 https://t.co/tcwHRwb0So

日々の生活に倦むと私は〈存在の浴槽〉に浸かる。黒い湯に身を沈めると、過去の記憶が水の表面に浮かぶ。かつて愛した人、憎んだ人、あの日の光、いつかの闇。それら全てが溶け合って渦を巻き、やがて泡となり、消える。そして私は思い知る。自分はこの浴槽の為に生き、そして死んでゆくのだと。
#呟怖 https://t.co/WxwXHlvhel

「私の罪は深すぎる……あの御方を信じる心を失いそうだ」
「信心を失ってこそ――我々にとって根源的なものが露呈してくるとしたら?」
「根源的なもの?」
「この街だ」
「この穢れた街が……?」
「欲望と狂騒の渦に堕ちて初めて、存在の本質が見えるのさ」

こうして最初の〈獣〉が生まれた。
#呟怖 https://t.co/WfiufcF0Nk

きゅるる、と換気扇が鳴った。

「今日のカレー美味しいね」
「隠し味が特別でね」
「あれ、Pちゃんは?」
「――気づいた?」
「嘘……そんな!」
「Pちゃんとか最初からいないけど」
「アハッ、そっか」
妻と僕は顔を見合わせて笑った。

ぎゅるる、とPちゃんの挟まった換気扇が鳴った。    
#呟怖

その夜、警備員のSさんはビルの防災センターにて宿直勤務中だった。
と、宿直のペアである同僚のK君が突然監視カメラを指差し

「ずりめ!」

と叫び、廊下へ飛び出した。
Sさんが慌ててカメラを追うと、天井を這うK君が――

二人はそれからずっと、這いずりめずりめずりめずりめずりめずりめずり
#呟怖

黄色い髪、黄色い肌、黄色いワンピースの黄色づくしの女が、幼稚園の黄色い送迎バスの上に張りついていた。
女の全身は溶けるように車体にめり込み、バスが停車し、開いた扉から、無数の黄色いイキモノが、私の車へ、

でもなぜ。
赤い――

あれ以来ずっと、この部屋で黄色い壁紙を見つめている。
#呟怖

ひなたさんのご指摘通り、最近 #このお題で呟怖をください と #呟怖 タグは両方セットが原則ということをお忘れの方が多い気がしますね。
僕は両方セットではないお題には乗らないようにしていますが、魅力的なお題なのにもったいないなぁ思う時もあります。
ルールを守って楽しく呟怖!(←パクリ)

これも第二回呟怖冬祭りの準決勝用に書いた作品。

いただいた感想で「作品と画像どちらが先だったのでしょう」と聞かれましたが、これ、ホントに作品が先なんですよねー。髑髏のフリー画像を検索していたらあまりにピッタリなやつが見つかったので小躍りしたくなりました。
#呟怖 https://t.co/FPCMMNqvO4

(血ダケガ全テヲ浄メマショウ)

玉座でまた〈嗤ウ髑髏〉が朕に囁く。その声と自らの衝動に従い、帝の権勢により謀略と暴虐を重ね、争いの輪を拡大し混沌を加速させてきた。だが腐った世界の浄化は一向に訪れない。

(マダ血ガ足リマセヌ)

〈嗤ウ髑髏〉は決して笑わず、ただ朕に囁き続ける。
#呟怖 https://t.co/rH1AkBe53I

「……どうしても駄目か?」
「駄目だよ。罪は消えない」
「確かに俺は大勢の人間を傷つけた……だがお前はどうだ? なぜお前だけが無辜のまま〈免罪の木馬〉を連れて生き延びられる?」
「私は正しいから」
「馬鹿な、お前と俺は――」
「時間だよ」

こうして世界は赦された者だけになった。 
#呟怖 https://t.co/0njCVrxIVN

(こんな所で何してるの。霧の夜の闇咲坂は危ないよ。家においで)

そうして僕は小夜の部屋で飼われるペットとなった。
そのことは別にいい。
が。
自分はあの夜、なぜ闇咲坂にいたのか。
小夜の女陰の奥の奥に垣間見える景色が、何かを――

だがそれはいつも、小夜の絶頂の叫びに掻き消される。
#呟怖

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