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森で、毛皮の帽子を被った美しい娘を見掛けた。彼女は森の奥へと進んで行く。
最奥にはとても立派な大木があった。まるで森を守るような…

不意に彼女が振り向き、目が合ってしまった。俺が帽子と思ったそれには、大きな一つ目が覗いていた。
彼女は真っ二つに裂け、俺の視界は毛皮に埋まる…

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1117165629209845760 

アパート暮らしの友人を訪ねると、グチャ、ヌチャ、とどこからか音がする。
何の音かと訊くと、「過去に殺人事件があったらしい」と言う。所謂、曰く付きの物件だ。
「夫が妻を殺して、台所の床下に隠してたんだと。それも、妻が作ってたぬか床にバラバラにして入れて、毎日かき混ぜてたとか」

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1117164251406163968 

ひらひらと舞う花びらが痛々しい。君の身体に咲いた花が、風でゆらゆらと揺れる。その美しい髪も、しなやかな指も、やがて蔓にぐるぐると巻かれるのでしょう。

すやすやと眠っているような君に口づけしようとしたが、口からするすると生えた蕾が咲き誇り、僕ははらはらと涙を流した。

#呟怖

加湿器を買った。素焼きの置物の皿に水を入れると、素焼きが水分を吸い上げ蒸散するタイプの安価なものだ。

ある日帰宅すると、水を足した記憶もないのに、皿には満杯の水が入っていた。それはうっすらと濁っているような…
ふと気づいた。部屋の物の位置が、少しずつだが変わっていることに。

#呟怖

『翼を授ける』という謳い文句のドリンクを飲んで飛び降り自殺した友人の背は、肩甲骨が幾分か後ろに伸び上がり、まるで小さな翼のようだったそうだ。

#姑獲鳥の涙 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1114813065281728512 

「あなたって本当にダメね!」
先輩のMさんは言葉に棘のある人だ。彼女の口から出る言葉はチクチクと他人の心を刺していく。私の同期のIちゃんは目の敵にされている。今日もまた酷い言葉で刺されているようだった。

次の日。Mさんは口、舌、喉に至るまで棘が無数に刺さった状態で発見された。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1115917973980450816 

さて、今日も洗濯物を干さないと。
回しておいた洗濯機から洗濯物を取り出し、カゴに開ける。
下着、靴下、タオル、右耳、ハンカチ、親指、ズボン、トレーナー、濁った目玉。
毎日大変だな、良くやってる!と自画自賛しながら、家事に精を出す。
洗濯クズは燃えるゴミの袋に詰めておいた。

#呟怖

私がトイレに行こうと廊下を歩くと、何かが脛にぶつかって走り去る感覚がある。
行きでぶつかり、帰りでぶつかる。まるで狩をしている獣のような…

ふと、私が小さい頃に飼っていた猫を思い出した。良い餌を買って皿に開け、いつもぶつかる場所に置く。
次の日には餌が綺麗になくなっていた。

#呟怖

「月からお迎えが来たの」

迎えの者に手を引かれ、ベランダから飛び立つ彼女。
雨の日に君を見つけ、今まで育ててきた、半妖の君。
僕が手塩にかけた彼女が、僕から離れてしまうーー

「嫌だ!一緒に居てくれ!!」

僕は彼女へ叫んだ。君は僕の心臓をひと突きし、満月へと飛び立っていった。

#呟怖 https://twitter.com/magma_maniac/status/1114707952370241537 

通学路に古ぼけた民家があった。蔦が絡まり、外観は廃墟と化していた。
その家の外壁に、ぽっかりと空いた小さな穴を見つけた。覗き込んでみると、その穴の向こうは真っ白に見えた。
少し先に壁の亀裂が見えたので、再度覗き込んだ。そこには、髪の長い女が白眼を剥いて笑いながら立っていた。

#呟怖

やはり、子供のおしゃぶりには喉仏の骨を与えるのが一番手軽だ。

#呟怖 #姑獲鳥の涙https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1114137851153674240 

海水浴の時は、水を誤って飲まないよう気をつけなさいね。何故って? 海にいる夜光蟲を飲み込んでしまうと大変だからよ。
それは貴方のお腹の中で静かに増殖するの。そして、刺激を感じると光り始めるのよ。

嘘って? だって、現に今さっき殺したお父さんのお腹が光ってるじゃないの。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1113642557638995968 

夕暮れ時、公園でひとりブランコに揺られていた。薄暗くなり始めると、そこから陽が落ちるのは早い。瞬く間に暗くなり、ぼう、と遠くに街灯が見える。その下に立つのは、子供だろうか。背が低く、綱で犬を引いている目を凝らす。と、それは四つ足で歩く大人の男性のようなシルエットだった。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1113274964403060736 

「貴方が産まれた事に感謝するわ」
職場の同僚が、帰り道で毎日待ち伏せし話しかけてくる。気持ち悪いので無視していた。

ある日、待ち伏せがなかった日。帰宅すると、そこには臓物を撒き散らし変わり果てた母とストーカー女。
「貴方が産まれてきた場所を見てみたけど、大したことないのね」

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1112834202695696384 

「昔、この町には子供を殺して回るやつがいてな」と語るおじさんの手には、水飴と麻縄が握られていた。

#呟怖 #姑獲鳥の涙https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1112171483873214465 

「貴方に一番近い人はどれ?」
「引きずられてる人を見てる人」
私は、両親が惨殺された女の子に箱庭療法を用いて心のケアを行なっている。
「この人はどんな気持ち?」
「怖い、って思ってる」
「これからどうなると思う?」

「パパとママが、床の下からこの人においでおいで、ってしてくる」

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1112165305407557632 

「君だね、僕のご先祖は」
抽斗から突然現れた少年。彼は僕の孫と名乗った。僕の出来が悪いのが遺伝した、と文句をぶつけてくる。
「だから僕は決めたんだ」
胸にどす、と衝撃が走る。そこには彼の手から伸びる包丁が。
「僕を、無かったことにする」
遠のく意識。彼の体が透明になっていくーー

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1110958281034330112 

愛人と、花見と湯治に来た。妻には出張と告げてある。
旅館に到着し驚いた。従業員に妻そっくりの女がいた。

美しい桜が描かれた部屋に入ると、そこに妻そっくりの女が正座していた。
「お待ちしておりました」
頭を下げる女の首が、ごろりと落ちた。

妻が自殺したと知ったのは2日後である。

#呟怖 https://twitter.com/kurohacci/status/1111439357552922630 

桜の木に咲き誇る花ひとつひとつには木の下に埋められた人々の魂が宿り、花が散る時にその魂は天に召されていくらしい、と風の噂で聞いた。

#呟怖 #姑獲鳥の涙https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1110960036757438464 

「ここって亡霊が出るんだってよ」
「お前よくこんな場所見つけたな」
二人で肝試しと称し、廃工場の周りを歩いていると
「何やってるんだお前ら!」
近所のおっさんと思しき男に一喝されたので、俺たちは慌てて引き返した。

後から聞いたが、あの廃工場に出るのは警備のおっさんの霊らしい。

#呟怖 https://twitter.com/ibuki_o428/status/1110897898579849216 

母と共に公園の階段をタン、タンと軽快に上る。上り続け、不意に左足が階段を踏み外した。

足がびくり、と跳ね夢から覚めた。
「どうしたの?」母が尋ねる。
「嫌な夢を見て」
母は私の頭を優しく撫でた。母の去った後は、粘液がテラテラと光っていた。

私たちは二足歩行しないのに。ねえ?

#呟怖

新興宗教にハマった友人が、道端にビラを貼っていた。やめろ、と静止する俺の言葉にも聞く耳を持たない。呆れる俺が足元に目をやると、白い置物の首だけが落ちている。それはギロリと友人を睨んだ気がした。
次の日、友人は大量のビラを顔に張り付けられた状態で、布団でこと切れていたそうだ。

#呟怖 https://twitter.com/Nekozou_kuro/status/1109606654801117184 

毎日遊んでた友達。卒業とともに引っ越して、遠くの学校に通うことになる、らしい。
「一生、ずっと友達でいてね」とブランコに座って泣く君。
「もちろん」とブランコを漕ぎながら笑う僕。
君は笑顔で手を振りながら公園を去っていった。

あのね嘘だよ、ほんとはね。
僕はもう、この世には――

#呟怖

到着したのは、屋根が華々しく装飾された霊柩車だった。
車はバス停に停まると、喪主とその妻と思しき女性が降りてきた。二人は私に一礼すると、また車に乗り去った。

しばらくすると、バスが到着した。運転手の顔は、先ほどの夫婦が持つ遺影と同じだった。
私はバスを見送った。

#怪談オチ #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1105385984647081984 

昼食を摂り、春の陽気が差す部屋でぼんやりしていたその時。窓の外に妖精を見た。小人の姿で宙を飛び回り、辺りを見回している。観察していると、妖精は突如窓へ張り付き、鬼の形相で窓を叩き始めた。
「殺す!お前を殺す!!」
僕は咄嗟にカーテンを閉めた。その後3日ほど外出できなかった。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1109042830125629440 

授かりたいために、得たくもない体験をした。誰でも良かった。

今日、濁り汚いものが身体から流れ出て行くのを見た。
私は失望した。また何も得られずにひと月を過ごしたのか、と。

流れ出た液体の中から、黒く大きな頭がぬるりと出てきた。
私は歓喜した。やっと得られた、私の可愛い子……

#呟怖

肉は燻製にすると長持ちするらしい。そう聞いた俺は準備を始めた。塩とウッドチップを大量に購入、装置も手に入れた。
まず肉を塩漬けにし、一度塩抜きをしてからスモーカーで燻煙する。
数日がかりで出来た燻製を味見してみる。脂身が多かったか……?
次はもっと痩せた人を使うとするか。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1107950398478807040 

ナイフを持つ少女が夜道で男に襲い掛かり、揉み合いになっている現場に遭遇した。
僕は少女が持つナイフを奪い……男目掛けて振り下ろした。生暖かいものが僕の顔に飛び、男は力なくくずおれた。驚く少女を、僕は優しく抱きしめる。
――これで、僕らは共犯さ。僕はニヤリと微笑んだ。

#呟怖

双子なのに。姉は自由で、私は病院から出られない。身体が弱いから、と母は慰めるけど…
姉にお願いして1日だけ入れ替わってもらった。外に一歩出た途端、息苦しくなり、意識が遠退いて…

「P-35が脱走したのか?」
「生身の人間が外の世界で生きられる訳が無いのに…また研究対象が減ったよ」

#呟怖 https://twitter.com/magma_maniac/status/1106471437219454976 

暗い夜道。すれ違う男に、胸をナイフで刺された。
痛みがない。これは夢だ。起きろ、起きろ起きろ!

はっと起きると、そこは暗い夜道。男に、また胸を刺される。
痛みがない。また夢だ。起きろ起きろ!!

はっと起きると、また夜道。胸をまた刺された。
鋭い痛み、流れる血……あれ?

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1106718504651096064 

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