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呟怖.ORGと参加について

迷い鳩が来た。家の軒下に身を潜め、朝になるとどこかへ飛んでいく。そして夕方には軒下に戻ってきていた。

今日、家の前で死んだ鳩を見た。首が逆を向き、羽が道路に散っていた。俺は鳩の冥福を祈った。

夕方、鳩は帰ってきた。ぐるりと首が逆を向いたまま、白く濁った目で俺を見ていた。

#呟怖

夜中、あのポストに嫌いな人の名前を書いた紙を投函すると、消えるらしいよ。
そんな噂を聞き、私はいじめっ子のHの名前を書いた紙を投函した。

突如、公衆電話が鳴り響いた。恐る恐る中へ入り、受話器を取る。電話は無言だ。不気味に思い電話を切ると。

外は、灯り一つない暗闇になっていた。
#呟怖 https://twitter.com/hiro_jake/status/1177227911222325250 

霧が街を覆い始めて1ヶ月。突如発生したそれは、瞬く間に街じゅうに広がり、あらゆる生き物たちの視界を白く埋めていった。
すると、徐々に街中では猫が二足歩行をし、人間が四つん這いで歩くようになってしまった。

「おはようございます」
スーツ姿のトラ猫が、道端で丸まる私に挨拶した。

#呟怖 https://twitter.com/hkacktqbnnwxf80/status/1177620613252468736 

死体ごっこをしよう、と友人は言った。誰もいない深夜の校舎で、二人並んで首を吊るふりをしようって。

深夜の校舎に乗り込み、お互いの身体に隠しロープを仕込む。廊下でいざ2人一緒に足下の椅子を蹴り倒す瞬間。私の手を握る友人の手は暖かかった。

次の日、友人は遺体で発見された。

#呟怖 https://twitter.com/namerou_66/status/1171772307968126977 

道路の真ん中に落ちている写真を拾った。にこやかな笑顔を湛えた女性の顔だった。

それから連日、写真が落ちている。女性の顔が、枚数を重ねるにつれ、苦痛に歪んでいくのを感じた。不気味に思い、以降は写真を拾うのをやめた。

数日後。玄関前には、白骨化した頭部の写真が置かれていた。

#呟怖 https://twitter.com/yachiruewomiru4/status/1171015180894867456 

今年、ここには白い彼岸花が咲いたんだよ。去年までは赤かったんだけどね。
5年前に埋めた男の血を、彼岸花が吸い尽くしてしまったから、今年は白くなったのかな?
同級生は2年、弟は1年しかもたなかったねえ。

さてと。今年君をここに埋めたら、今度は何年間、赤い彼岸花を見られるだろうね?

#呟怖 https://twitter.com/molmol299/status/1176774466610663427 

亡き母の遺品整理をすると、アルバムを見つけた。背表紙には、すべて手書きで年月日が書いてある。そのうち1つだけ背表紙が白いことに気づき、表紙を開いた。
洋風の人形の写真が所狭しと貼ってある。次のページをめくる。

そこには、前のページの人形がバラバラにされた写真が貼られていた。

#呟怖 https://twitter.com/uri_bou02/status/1174239217607741440 

「月が綺麗ですね」
「何それ、告白のつもり?」

公園のベンチに腰掛ける僕へ、隣に座る彼女が笑う。
今日は中秋の名月。澄み渡る空と、耳に届く虫の声が心地良い。

「私も君のこと、好きだったよ」

そう言って彼女はすぅ、と消えた。
一筋の風が吹き、ススキがさらさらと音を立てて揺れた。

#呟怖

「今日はアリスと遊んだよ」
娘が言う。アリスとは、先日買った人形の名前だ。
「どこで?」
「あそこ」
指さす先には、階段があった。
「何して遊んだの?」
「アリスとね、お母さんを…あっ、これは内緒だった」
娘は自分の口元へ手を当てた。

椅子に座るアリスが、こちらを睨んだ気がした。

#呟怖 https://twitter.com/piy8mk6gubxooge/status/1168947369632817160 

町外れの古ぼけた鳥居をくぐると、狐面を付けた女性が佇んでいた。彼女と僕は、人目を忍び逢瀬を重ねる仲。
「面を取りませんか。貴方と接吻をしたいのです」
僕が懇願すると、彼女は震える声で言う。
「これはもう、私の顔なのです」
彼女が面を外すと、その下には全く同じ狐面の顔があった。

#呟怖 https://twitter.com/417jyukaiikou/status/1164197282486505474 

抜けるような青空の下。いつもと違う散歩コースを行くと、スイカ畑を見つけた。
ーーひとつくらい。そう思い、1番大きいスイカに手をかける。すると。
「おい」
背後から男の声がして振り返る。手には、キラリと光る剪定バサミ。刹那、それが私の胸に、刺さった。
「現行犯だな」
男は笑った。

#呟怖

もう何時間、この森の中を彷徨っているのだろうか。出口も見えず、ただひたすらに木々が連なり続けているだけの鬱蒼とした森だ。
ただの好奇心で、山菜採りになど来なければ良かった…

やり場のない怒りを擲つように空を見上げると、そこには大きな大きな目がひとつ、私をじっと見つめていた。

#呟怖 https://twitter.com/ibuki0346298/status/1147465678720389120 

この世が嫌だ。私を虐げる世の中が嫌いだ。全部壊れてしまえ。ずっとそう願っていた。

目覚めると、足元には小さな街並み。見慣れたビルを見下ろし、遠くには夕焼けが見え、逃げ惑う人々の金切り声が聴こえる。…どうして?という疑問は直ぐに消えた。

全部壊してやる。
やっと、夢が叶った。

#呟怖 https://twitter.com/okabanamitsuoni/status/1147134750571692032 

今日は彼女と久々のデート。最近は彼女が忙しく、会えない日々が続いていた。
デートはとても楽しい。可憐で淑やかな彼女は、見れば見るほど魅力的だ。

おや、顔にヒビ…? 気づくと、彼女の顔がボロボロと剥がれ落ちた。
その内側には、私の知らない男の顔がぐるぐると奇妙に渦巻いていた。

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1147062405345636352 

とある森に、1匹の狐がいました。その狐には子供が居ました。
母狐は、子狐をとても可愛がっており、子狐も母狐か大好きでした。
朝、子狐が目覚めると母狐はいませんでした。不安に思い探しに行くと、子狐は無残にも人間に殺されていました。

私の母の話よ。…心当たりあるでしょ?人間さん。

#呟怖 https://twitter.com/tinqvhwziysmwkm/status/1143358873299869697 

「ただいま。開けて?」
窓に見えるのは私のブーツ。外から私の声が聞こえる。でも、私はここにいる。

そこにいるのは、誰?
私はここにいるのに?

私は…

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1143594436003106816 

ゆらり、と連なり吊られた行燈が揺れる。今日は5年ぶりの祭りの日だ。
村の者達は各々の家に入り、窓や扉にすべて鍵を掛ける。
今日だけは家の外に出てはいけない。例え、何があっても。

カランカラン、と下駄が鳴る音が響く。そして、女の悲鳴。

音は闇夜に吸い込まれ、村には静寂が訪れた。

#呟怖 https://twitter.com/usagamisousuke/status/1144001961500393472 

栗の花の香りは、人間の精液のそれと同じと言う。
落ちた栗の花も、貴方のそれも、片付けるのは全て私。
なれば、貴方の最期も、その香りで片付けてあげましょう。

白いベッドの上。眠る貴方と、散らした栗の花と、突き立てられ赤く染まるナイフ。

ーー嗚呼、これで綺麗になったわね。

#呟怖

ああ、うるさいうるさい!
深夜だというのに毎日ガヤガヤ、寝付けやしない。
隣の部屋で毎晩のように宴会しやがって。私は壁をドンドン!と殴りつける。

今日もまたうるさい!私は隣の部屋へ怒鳴り込む。
しかし部屋の扉は鍵がかけられ、郵便ポストは封をするようにテープが貼られていた。

#呟怖

この街では、下弦の月が上る日の夜、街中を血の色をした水が覆い尽くす。
なんでも、昔この場所には先住の者たちが居たのだが、彼らを私たちの祖先が手酷いやり方で虐殺した、と過去の文献には綴られている。
その文献のイラストには、雲間から密やかに空を照らす下弦の月が描かれていた。

#呟怖 https://twitter.com/asagingin21/status/1142962584364048386 

彼は長いこと、中傷を受けていた。僕はよく彼の相談を受けていた。とうとう、彼は心を病んでしまった。
僕は彼が心を病んだ原因を探った。使えるものは全て使った。そして、アイツを突き止めた。

それから毎日、僕は手紙を送る。アイツが彼に行った仕打ちを、アイツの心が壊れるまで。

#呟怖

あの人が気に食わない。人気者で、慕われて、羨ましい。…恨めしい。
あの人が傷つく言葉はなんだろう? 下手くそ? つまらない? 才能がない?
思いつく全ての中傷をあの人に向ける。傷つけ、傷つけ、居なくなれ…!

あの人は居なくなった。それから毎日、ポストには私の書いた中傷が届く。

#呟怖

「ママ、見て!」
隣のボックスに座る子供が、車窓の風景に興奮しながら、両親に話している。
「人いっぱいいるよ!」
見ると、大勢の人が黒服を着て、隊列を組んで歩いている。
「ねえママ、あの人どうしてボール持ってるの?」
子供が指す先へ目を向けると、列の先頭は胸に生首を抱えていた。

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1142786325998796800 

あなたはいつでも人気者。明るくて誰にでも優しくて、皆んなに慕われている。
どうして私みたいな暗い子を"親友"なんて言うの?
あなたと一緒だと、心が痛いよ。
あなたが居るから、私の心が痛いの。
あなたが。あなたさえ居なければ…

あなたを消す方法ばかり、私は毎日考えている。

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1142785565487587329 

山で、美しい歌声を聴いた。今まで聴いた中で一番甘美な歌声である。声の方向へ向かうと、そこには1人の見目麗しい女性。
独り占めしたい欲求に取り憑かれた俺は、隙をつき、彼女の身体を押さえ込んだ。
しかし、彼女は怯むどころか、蛇のような舌を出してニタァと笑った。
「いただきます」

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1141441066500890624 

獣に作物を襲われているため、罠を仕掛けることにした。
籠の中にそいつの好きそうな果物を置き、獣が来るのを待つ。

…それはゆっくりと歩いて行き、餌を食べた瞬間、ガチャン!と大きな音を立てて閉まった。
やった!喜び勇んで駆け寄ると、俺は大きな檻の中にガチャン!と閉じ込められた。

#呟怖

「おや、どこが痛いのかな?」
「そうか、お腹の綿が悪くなってるんだね」
「君は…ねじを1本落としてしまったんだね?」
「ふむ、噛まれたのか…痛かったね…それでここが凹んじゃったのか」

人形医の先生の助手をしているが、新しいおもちゃが届く度、先生は夜毎に彼らへ問診をしている。

#呟怖 https://twitter.com/txf9xdlpcdsaryk/status/1141518669798731777 

「最近、便秘に悩んでてさ。もう2日も出てないの」
友人に私の悩みを語ると、彼女はにこりと笑顔を見せた。
「大丈夫だよ。私なんて34日も出てないけど平気だよ? ……あ、でも、あの日は…… いや、なんでもないよ」
そう言って彼女はまた屈託なく笑った。

#呟怖

学校帰り。僕は壁に書かれた人型の絵に話し掛ける。僕の日課は、今日の出来事を彼に話すことだ。
今日は教科書へ落書きされた。トイレにも閉じ込められた。もう嫌だ。
僕は泣いた。少し心が軽くなった気がした。

次の日、僕をいじめた奴らは学校に来なかった。壁の友達は、居なくなっていた。

#呟怖 https://twitter.com/cm4i4/status/1140935661358219266 

○○って?と私が尋ねると、子供は答えます。
私の弟なの。見つけたら、この中に入れて。
小さな缶を私に手渡して、彼女は去りました。

彼女の弟がこの中に入るのかと、疑問に思いながら森に入ると、何か落ちています。拾い上げると、それは小さな左手。その先には、太もも、二の腕、腸、頭…

#呟怖 https://twitter.com/mahkaw_i/status/1140536806418468865 

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