呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖 #旅怖
暮れなずむ街を望む丘のホテルの一室で恩人に宛てた手紙をしたためているのだが、筆をおきかけては夜色の猫が現れて便箋を奪い去っていく。長年温めた想いは私の中で畳まれることなく、恩人に届くこともない。それでも繰り返し筆をとるうち、私は夜の訪れだけを待ち望むようになっていた。 https://t.co/rquBtJBDcp

#呟怖
マスターは『ドクター・スリープ 』観た? 前作の『シャイニング』なら観てるって。なら観てよ。主人公が再訪した廃ホテルのバーで親父似のバーテンと出会うシーンがさ、不思議と俺は泣けたんだ。あんたは父にもニコルソンにもちーっとも似てねえんだけど、なぜだか同じ匂いがしてて泣けるんだ。 https://t.co/3OgC6sarYw

#呟怖
「四怪童くんは第四回大賞受賞作をこれは怪談じゃないと評して大論争になったけど、今も考えは変わらないの?」
「反論は全て読ませていただきましたが今も僕の中であれは『サスペンス』で狭義どころか広義の怪談とも呼べないですね」

これは対談ではない。404号室患者のひとり言の記録である。 https://t.co/EKEnRPFTrI

#呟怖
医師の見立てでは娘はカモメだそうだ。睡眠時遊行症いわゆる夢遊病の一種らしいが夜中に身体が浮かびあがる症例とか尋常じゃない。思春期の特に少女に多いんですよと医師は苦笑を浮かべた。カモメみたいに自由になりたいという憧れが具現化するんですね。何かと縛られて自由がない時代ですから。 https://t.co/J1Kc797DOj

#呟怖
大阪出張中、駅の片隅に置かれた百葉箱を見つけた。なぜこんな場所にと思ったが大阪では珍しくないらしい。小学生の頃、学校に忍び込み百葉箱をこじ開けたことがある。お宝が隠されているという噂を信じたのだ。百葉箱に顔をつっこんで驚いた。賑やかな駅構内が見えたから。繋がっていたんだな。 https://t.co/wPdiWlpbzz

#呟怖
こんな晴れた日に妻を殺めてしまった

こんな晴れた日に娘の死の報せが届くのは辛いだろうと義父母を殺めた

こんな晴れた日に息子が捕まる姿など見たくないだろうと実父母を殺めた

こんな晴れた日に陰惨な事件の報道は嫌だろうと全国民を殺めようとしたが失敗した

こんな晴れた日に僕は無力だ https://t.co/DNN35Zdy3L

#呟怖
廃病院に義経の幽霊が出るという噂を耳にした私はさっそく突撃してみることにした。黴くさい病室で待つこと二時間。霊は現れた。しかし姿形は義経とはほど遠い幼い少女。ガセだったかと落胆した刹那、幼女の霊がベッドの上を飛び跳ね出した。一床、二床、三床…….八床。見事な八床飛びだった。 https://t.co/ewiah0l8OA

#呟怖
二人の少女がトイプーかわいーと話しながら駅前の横断歩道を渡っていく。信号待ちの間少女達が眺めていた看板のペットサロンは先週潰れたという噂を僕は知ってる。街中のベテルギウスみたいなものだと教えてあげたいがそれは不可能。さっきまで少女を見てた僕はベテルギウスみたいなものだから。 https://t.co/OpvP2JY40d

#呟怖
自分の才能を信じ自作曲を動画サイトに発表していた頃は多少の雑音なんて気にならなかった。今もアンチの的外れな意見なんてどうってことない。僕よりも僕の才能を信じる一部のファンが雑音を発する。僕の才能が伝説になることを望み伝説に相応しい最期を望む声が僕の耳元で鳴り続けているのだ。 https://t.co/6kc81rziOz

#呟怖
バーバー矢賀なる潰れた理髪店前の道路に描かれた絵は悪ガキの悪戯書きというには不気味すぎた。禍々しく嗤う男女の貌はどことなく焼身自殺を遂げた理髪店の経営者夫妻に似ている。今日も矢賀さん夫妻のご長男が落書きを消そうと必死にブラシで擦っているのだが、私には悪足掻きにしか思えない。 https://t.co/mzKCf1qgCS

#呟怖
最近毎朝のように駅で不審な男を見かける。フードを目深に被ったその男はプラットホームの向かい側に立ち、私たちのホームに人差し指を向けてさ迷わせる。だ・れ・に・し・よ・う・か・な? 指がピタリと止まった朝は電車も止まる。今日は……男の声がなぜかハッキリと聴こえた。キミに決めた。 https://t.co/t7SqKR0xHG

#呟怖
母は毎晩薄紫色の偽薬を飲んで眠りにつき毎朝起床後に薄紫色の衣を纏った嘘つき爺さんの写真に祈りを捧げる。母は本当は知っている。いくら錠剤を服用しようと浄財に励もうと浄罪がかなうことなどないと。母が真に信じているのは冷たい土の底に常在する私が母を未だ許していないという事実だけ。 https://t.co/47mHsxLJqQ

#呟怖
子供しかいない村に迷い込んだ。外見は子供だが住人はみんな大人びている。村で過ごす内に事情がわかった。二十年前近隣の製薬会社から川に流れた薬品の効果により全員大人から子供の姿に変じたのだ。村に子供はいなかった。村から戻りその村の名前ーー河南村を検索してみたが見つからなかった。 https://t.co/UZ0QE5CcDR

#呟怖
死神に手をひかれて空に昇り蛇行した山間の道を見下ろす

やけにぐねぐねした道だ
こいつぁなんです

問うと死神が苦笑いを浮かべて答えた

お前さんが今まで歩んできた道だよ
ここに来るまでやけに回り道したもんだねえ

三分の二くらいぐでんぐでんの千鳥脚だったからねえオイラ

悪かねえ道だ https://t.co/cFcQ9KSNPa

#呟怖
胸を強く圧迫される感触で目覚めた。青白い顔の男が私の胸を押さえている。ダンダンと二度押さえてからサワサワと撫でる動作を3セット繰り返して消えた。SNSで調べると似た体験報告を何件も見つけた。体験者の年齢も性別もまちまちだが体験報告後3日以内に更新が途絶えている点は共通している。

#呟怖

少年コミック原作の超人気アニメとコラボしたカーナビを買った

『猪突猛進! 猪突猛進!』

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イケボに導かれてのドライブって最高に楽しい

猪突猛進! まっすぐ進む!

一時間後……

あれ? ここどこ?

気がつけば見知らぬ山の中にいる

カーナビ盲信しすぎたな…… https://t.co/nUcsVWtOzs

#呟怖
「さよなら」は親しみをこめているようで違うかなと思えた。「あばよ」も無理にキャラを作った感じで気恥ずかしい。「グッバイ」も「またね」もしっくりとこない。結局口をついてでたのはいつも通りの「お先に失礼致します」

つまらない言葉とともにつまらない会社の五階の窓からさよならした。 https://t.co/OzBaQamuyi

#呟怖
水田君が辞めてから職場の空気が冷え切っている。比喩的な意味だけでなく実際に寒い。原因を探ると水田君が使っていた更衣室のロッカーから寒気が漏れているとわかった。ロッカーを開くと氷壁があった。氷壁にかなり深い溝が刻まれている。溝を覗くと恨めしげにこちらを覗く水田君と目があった。 https://t.co/ZmGjkzsRMx

#呟怖
川柳や短歌が得意な後輩が文芸部に顔を見せなくなって一週間が過ぎた。後輩と同じゼミの子に尋ねると、どうやら最近は講義にも来ていないらしい。心配になり後輩の下宿先を訪ねてみた。部屋で後輩の溺死体を発見した。口から大量の言葉を溢れさせて死んでいた。後輩は言葉遊びに溺れすぎたんだ。

#呟怖
居残って学級会議を続ける3年A組の様子を見に行く。案の定結論が出る気配はなく議論が続いている。窓から飛び降りる珠美も手首を切る恵子も生徒の首を一人ひとりへし折る矢部先生も何度死ぬんだと呆れる。いい加減、教室に念を残して居座り続ける残念霊組の連中は自分が死んだと気づいてほしい。 https://t.co/ifvC7p79NT

#呟怖
扇型に組んだ七本の三角コーンを顎にのせ見事バランスをとってみせた大道芸人が芸に使ったコーンを掲げ観客に投げ銭を求めている。小銭よりも紙幣が良いと言う。素晴らしい芸だった。小銭ではらうのは失礼だろう。私が懐からお札を取り出しコーンに貼り付けると芸人は満足気に笑いスッと消えた。 https://t.co/BcUg7IxyHg

#呟怖
その国では物語が二つしかなく国民は物語によって分断されていた。本当は大多数の国民が語り尽くされた物語に飽いていた。しかし物語を盲目的に愛し信じる者の目を気にしだんまりを決め込むしかなかった。旧来の物語の矛盾を指摘し第三の物語を創造しようものなら首と体が分断されてしまうのだ。 https://t.co/FXgrmpRXwv

#呟怖
家庭教師のバイト中、祐樹君がスマホを差し出し「ここどこかわかりますか?」と質問してきた。見ると歴史ある建物の扉の写真。「わからない」と答えたら祐樹君は「ここ俺が死んだ場所っす」と微笑んだ。知らないけれど夢で見た場所だとは言えなくなった。この扉の前で誰かを殺す夢をたまにみる。 https://t.co/H3MV3W4iiT

#呟怖
濃霧が立ち込めた朝、僕を呼ぶ声が聞こえた。声に導かれて外に出ると僕と同じく霧の声を聞いた人たちがふらふら道を歩いていた。誰も互いに声を交わすことなく町はずれの林へ進んでいく。みんな僕と同じ一人きりの人たちなんだなあ。一人きりの人間が僕だけでないとわかって僕はひどく安堵した。 https://t.co/cEwsM4bQJK

#呟怖
親しみやすい子とつい心を許した女は人の心を砕くことで喜びを得る心の欠けた人間だった。標的に選ばれるのは私のような脆い硝子のハートの持ち主だけじゃない。氷の如く凍えた魂だって溶かすし月や宝石みたいに高潔な魂さえも地に堕とし汚してみせる。くだけた口調の悪魔にはくれぐれも用心を。 https://t.co/trcRVq0y0w

#呟怖
親しみやすい人だったからつい心を許した。親友と錯覚した子は人の心を砕いても何の痛みも感じない女だった。昔からそうしてきたに違いない。あの女は私みたいな硝子の心は簡単に壊す。氷のような心だって溶かせるし月や宝石の如き美しい心だって地に堕とし汚す。優しげな微笑とくだけた態度で。 https://t.co/trcRVpIWBW

#呟怖
朝。玄関を開けると昨夜まで降り続いた雪はやみ青空が広がっていた。純白に覆われた自宅前の坂道に線が一筋走っているのに気づき辿ると坂道のてっぺんで雪だるまが鎮座し空を指さしていた。見上げると空に一直線の飛行機雲。見惚れていると雪だるまが崩れ中から昨夜姿を消した妹の亡骸が現れた。 https://t.co/9Z8OPFvNhz

#呟怖
一階の自室で寝たきりだった祖父がいきなり立ち上がり、二階の空き部屋に鍵をかけて引きこもってしまった。「こうしょーにんをよんでください!」と部屋の中から喚く祖父に怒った親父が鍵を壊して部屋に入ると祖父は事切れていた。祖父が公証人と交渉人のどちらを必要としたのか真相は闇の中だ。 https://t.co/cV6pkViOvQ

#呟怖
左足ふくらはぎの肉離れによる激痛で目覚める朝が四日も続き病院に行った。検査後、担当医が困った様子で私に告げた。「医学的には何も問題ありません。ただ私には視えるんです。貴方の左足に角の生えた赤子がしがみついて捻っているのが。医者の私が言うべきことじゃないのは承知しております」

#呟怖
電波塔の下でボールを空に投げ遊ぶ少年を見かけた。塔最上部を籠に見立て玉入れの要領で遊んでいるようだ。かなり強肩らしくボールはてっぺんに軽々と届く。凄いもんだと見ていると力加減を誤ったボールがこちらに飛んできた。転がってきたボールをよく見ると、ボールではなく人間の生首だった。 https://t.co/jGnLL2jFxG

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