呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
捨て置かれた無人の山村に、ある時、燈が灯った。麓村から数人の男が様子見に行ってみると村が息を吹き返したかのように人の気配を纏っている。
家屋の一つに足を踏み入れた途端、村全ての燈が落ちて、再び死んだ様に静かになった。
「やまい」という廃山村に憑く物の怪の仕業である。 https://twitter.com/AliceInSolitude/status/1008979128639320064 

#呟怖
美しい毛皮の獣は今日も眠る。調教師が吠えようとも、鞭がその身に振りかかろうとも。
やがて縊り殺されようとした時に、しなやかな指がその毛皮を滑った。その手の主は、この檻に閉じ込められるずっと前に自分を抱いた少女だった。
俄に喉を鳴らすと、傷付き果てた獣は静かに息を引き取った。 https://twitter.com/magma_maniac/status/1012704194162188290 

#呟怖
吊革、手摺り、ドアノブ、スマホ。
全部キタナイ。
消毒しても消毒しても汚れがとれないのに、なんでみんなは触れられるんだ。
嗚呼、キタナイ。嗚呼、虫酸が走る。
痒い、カユイカユイ、キタナイ、カユイカゆい、かゆいカユイカユイカユイカユイカユイカユイ痒い、カユイカユイかゆい、キタナイ https://twitter.com/iijima73/status/1012037132070686721 

#呟怖
「頭の瘤が成長してるの。触れてみる?」
幼い彼女は言った。
そっと触れた彼女の額は、柔らかな肉の下に硬い芯があった。
鬼子と疎まれていた彼女は親に売られたきり行方が知れない。
大人になって漸く見つけた彼女は、大勢の観客の前に立ち、人の心を殺した彼女は正に美しい鬼女となっていた。 https://twitter.com/magma_maniac/status/1011968549584138241 

#呟怖
黄昏の墓地に濃厚な気配が満ちている。
1人や2人じゃない。十数人?いや、もっとだ。
そっと覗き込む先に、老若男女の人々が真新しい墓を囲んで囁き合う。
老齢の男性が小さな白い陶器を抱えあげた瞬間、足元の枝が小さく鳴った。
静寂と同時に、数えきれない数の眼球がこちらを刺していた。 https://twitter.com/neighbor00/status/1011963010468929536 

#呟怖
「じっちゃん、今から螢火様ンとこ連れてっちゃるかんな!くたばっちゃいかんぞ!」
村外れの沼には、螢火様という儂等にとって医者の様な神様がおってな。
手負いのモンをその沼に浸けると助けて下さるんだ。
だがな、業が深いモンはかえって食われる。
儂は爺様を背負って沼に向かったんだ。 https://twitter.com/amabie100/status/1011881484553076736 

#呟怖
地元の山道には角枝様の祠があるのだそうだ。祠の前を通る時には必ずお参りしないといけないらしい。
そんな山道も国道が通り、参拝する者は絶え祠のみ残った。
そこは見通しが良いのにも関わらず事故が絶えない。
なんでも、牡鹿が飛び出して来るのだそうだ。死骸を見た者は1人としていないが。 https://twitter.com/tsubukowa/status/1011089023874433025 

#呟怖
真新しい制服に身を包み、鏡を覗く。
髪よし、リボンよし、笑顔よし!
腕時計に目を落とすと、出発予定時刻を10分程過ぎていた。家人は出払っている様で起こして貰えなかった。
私は食パンを咥えて家を飛び出した。
「いってきまーす!」
いってらっしゃいの声を背に私は駆け出した。 https://twitter.com/9qotyj1fg7vevuc/status/1011201139751055360 

#呟怖
この春から住み込みで働かして貰っているお宿は、妖のお客様をおもてなしする温泉旅館です。
僕は板長に弟子入りして、洗い場をしながら日々精進しています。
「弥助!若い人間の男が入ったよ!捌くのォ見してやるから、こっちに来な!」
元気よく返事をした僕は意気揚々と板長の後についた。 https://twitter.com/tawara_nakami/status/1011454425112576000 

#呟怖
最近の私は、呟怖という活動をしている。と言っても、テーマを持ち合わせない私は専らお題に沿った簡単な文章を作成するので精一杯だ。
今日も1人で新しいお題を見探し、引用リツイートを開いた。
…あれ?
お題のイラストに描かれていた少女が忽然と消えていた。
背後に衣擦れの音が聞こえる。 https://twitter.com/0housn9nkzcnq0w/status/1011382849205776384 

#呟怖
自宅マンションから一望する街の景色に桜色の一角を見つけた。興味本位で散歩がてら立ち寄ると、樹齢数百年とも言える桜の巨木に行き当たる。
根元には淡い紅色の花弁と燻んだ白の人骨達。
舞い降りた桜の精が手招く先は、むせ返る程の花の香を纏った死。 https://twitter.com/magma_maniac/status/1010808975422451712 

#呟怖
僕の一族は代々、物の怪による災厄を身に受ける人柱の家系だ。
1年前に区画整理で破壊された祠から、魑魅魍魎が溢れ出て止まらない。
祖父が命を捧げ、父や母、姉の命をもっても防ぎきれなかった。
どうにか、弟だけでも救いたい。
「ごめんな、レン。強く生きてくれ…」 https://twitter.com/iijima73/status/1010841626019749888 

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