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帰りはいつも二人一緒だった。「転校しても友達だよ」分かれ道で手をにぎると、彼は「夏休みには遊びに来るから、泣かないで」と笑った。何度もふり返って手をふる姿が小さくなり、夕陽の中に消えていった。
「もう帰ってこない」耳元で低い声がした。周囲に人影はなかった。事故の前日だった。#呟怖

こんな話をきいた。
トラック運転手の福さんが夜の海岸を走っていた。街灯もなくなり、事故多発のカーブにさしかかった。前方を見た彼女はぎょっとした。崖に建つカーブミラーに巨大な耳が映っていた。ブレーキを踏む。車を降り、今みた場所まで歩いてみた。

カーブミラーは何処にもなかった。#呟怖

こんな話を聞いた。

「空き巣に入った屋敷に大勢が監禁され何人も殺されている。一緒にきた仲間二人も殺された。自分も監禁されて動けない。助けてくれ」
通報をうけた警察が到着するとそこは更地だった。屋敷は何十年も前にとり壊されており、電話の主とも二度と連絡が取れなかったという。#呟怖

#呟怖
ベッドにもぐり、羊を数えはじめる子ども。
数えたぶんだけ、わずかに開いたドアから音も立てずに侵入してくる羊には、少しも気づいていない。

この屋敷は、あの日の悪夢に今もさいなまれている。

その駅ではときどき、乗客から、線路わきのしげみにマネキンのようなものが転がっているという通報があるんですけど、結局何もみつからないんだそうです。#呟怖

「おかあさん、おかあさん、おそとにね、まっかなまっかなお月さまがおむかえにきたよ」兄の最後の言葉です。虚ろな瞳にうかんだ、怯えきった姉、憔悴した様子の両親、輪郭のぼやけたお医者様、ぶらありぶらあり揺れる仄暗い電灯──本当に酷い吹雪の晩でした。月など何処にも見えませんでした。#呟怖

踏み込んだマンションは、もぬけの殻だった。床に並んだ電話。詐欺のマニュアル。ちらばった金色の毛。辺りに漂う獣臭さ。開いた金庫の大量の葉っぱ。顔を見合わせる捜査員。何とかに抓まれた気分だね。笑い合っていると、葉っぱの中から何かごとりと転げ出た。指名手配中の容疑者達の首だった。#呟怖

外国であった話だ。
お前は死霊に取りつかれている。
闇金融の男に霊能者は言った。
死霊を騙すんだ。身代わり人形を火葬する。
これでお前は死んだ。
霊能者が手を合わせ、男と仲間も倣う。
仲間が叫んだ。男がいない。
火葬したはずの人形が、席にあった。
霊能者の姿はどこにもなかった。#呟怖

これ、知り合いさんの話なんですけど、夫が家族にひどい虐待をして一家離散した家を競売でせり落としたら、床下からくしゃくしゃで血まみれの子供服が出てきて、調べてみたら、実は、さらに前いた家族が、変な宗教に入って「悪魔を祓う」ってみんなで殺し合う事件がその家で起きてたんですって。#呟怖

#呟怖
ひとから聞いた話。
中古物件を探していて、とある、競売にかけられた一軒家を内覧したとき、何気なく大黒柱に目をやると──ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZABCDEFG……とアルファベットが経文のように延々と書き連ねてあり、天井まで達していた。
意味が分からなくて無気味だった、とのこと。

ドアが叩かれる気配で起きる。夢か現実かは分からない。ドアの前に何か佇んでいる気がしてくる。おそるおそる開けてみる。廊下に月が落ちている。布団をかぶりなおし目を瞑る。ふと何かの知らせだった気がしてくる。もしも朝誰かの訃報がきたら。部屋は静まり返っている。またドアが叩かれる。#呟怖

医師のホーさんはうまれつき鼻が利かない。だから、たべものが腐っていないか知るのに、色の変化に敏感である。他人を見て顔色から不調に気づくこともある。ときどき、全身くすんだ印象の人に逢うが、たいてい数日以内に亡くなってしまうか、もう亡くなっているかのどちらかだという。#呟怖

アルトさんはうまれつき鼻が利かない。だから、たべものが腐っていないか知るのに、色の変化に敏感なのだとか。たべもの以外でもおかしな色にはすぐ気づく。たまに、くすんだ色の人に出逢うが、たいてい数日以内に病気や事故で亡くなってしまうか、もう亡くなっているかのどちらかだという。#呟怖

妙な話を聞いた。曰くAには祖父がいたらしいが、祖母からそう聞くだけで実際に会ったことはなく、写真も遺骨も戦災で紛失したとかで、遺影も似顔絵。存在の証拠がない。それで最近Aはふと思った。もしかすると祖父など存在しないかもしれず、孫の自分もまた架空の人物に過ぎないかもしれないと。#呟怖

「どさり」
N先生が大学生のとき住んでいた部屋は、深夜2時になると妙な音がした。何か 砂袋でも落ちたような重い音で、丁度ロフトのあたりから聞こえた。何か見えてしまわないよう先生はいつもロフトに背を向けて寝た。それはきまって、3回繰り返したという。
「どさり、どさり、どさり」#呟怖

#呟怖
Kさんのアパートは出るそうだ。
真夜中にこどもの笑う声や廊下を走る気配がする。
最初は怖かったが今は慣れた。時々現れる落書き以外は。
動物、車、人間の絵。鉛筆だから簡単に消せる。
ただどの絵も、大人も届かないほど高い位置にでる。

6才のさんちゃんが今のマンションに越してからたまに「サンタさん達が来てる」とにこにこして窓の外を指差すようになり、それを母親のKさんは子どもの空想遊びだと考えていました。ただ近頃、サンタ達が「おじさん、おじさん、おばさんの三人」だと知り、すこし違和感を覚えているそうです。#呟怖

海外のハイウェイ管理会社の人から聞いたんですけどね、何かあったときのために監視カメラが設置されてて、色んなものが映るんですけど、ごくまれに妙な記録が残ってるそうです。車もないのにタイヤだけが1個、何マイルも転がっていく様子で、それの出た翌日に必ず死亡事故が起きるんですって。#呟怖

海外のハイウェイ管理会社の人から聞いたんですけどね、何かあったときのために監視カメラが道路に設置されてて、色んなものが映るんですけど、まれに妙な記録があるそうです。車もないのにタイヤだけが1個、何キロも転がっていく。それの出た翌日は必ず悲惨な事故が起きるんですって。#呟怖

子どもの頃から気になっていた。授業中にも眺めていた。お山の中程に建つ赤い屋敷は、先生曰く、戦前からあるという。皆「夢の棲む家」と呼んだ。だが名前の由来は知らなかった。きっと夢があの中をさ迷うのだと思っていた。何十年分もの夢が。そしてある日這い出して、家までやって来るのだと。#呟怖

#呟怖
K戦没者慰霊碑ってありますよね。 ずっとむかし、修学旅行できた中学生達が、慰霊碑に折り鶴を供えたあとそこで集合写真を撮ったそうです。 旅行から帰って現像された写真を先生が見たらね、笑ってたはずなのに全員くしゃくしゃの泣き顔に変わっていたんですって。

やっとゴールが見えてきた。
「がんばれー」「あと少しもう少し」
沿道から声援と拍手。観客に手を振ろうと顔を上げた。そこで目が覚めた。体中管だらけで病院にいた。

マラソン中に倒れ危篤だった人が回復後に語った話だ。
応援の観客は大人も子供も、なぜか皆手の甲で拍手していたそうだ。#呟怖

看護師をしている従妹から、Kさんが聞いた話。

ある患者が急に亡くなったのだが、数日前から同室者にこんな話をしていたらしい。

夜になるとカーテンの向こうに人影が立ち『お早うございます』と言ってひたひたと歩き去る。看護師さんかも、でも真っ暗なのにお早うなんて変だね、と。
#呟怖

S君が小学生の時の話。友達と海へ泳ぎに行った。日が暮れた頃、友達が波打ち際で毛布を見つけて捲ったらうつ伏せの人が砂にめりこんでいた。
友達が大人を呼びに行ったあと一人で見張りをしていると、不意に死体が動いた。同じ姿勢のまま、まるでエビの様に砂に潜りだし、じきに見えなくなった。#呟怖

詳細は不動産屋も教えてくれなかったがネットの噂によればこの浴室で被害者は解体されたらしい。忌まわしい過去が連想されるためだろう、ふとしたときに背後の静けさや、空のはずの浴槽、かび臭さ、ボイラーの音、曇った鏡が気になってしまうのは。不合理だとは分かっていても。#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1281878445333471232 

校長室の黒電話は旧校舎を取り壊したとき見つかったもので、昔は今みたくガラスケースに入ってなかったそうです。でもある日、電話で遊んだ子がおかしくなって保健室に運ばれる事件がおきて、その子が言ったそうですよ。受話器を耳にあてたら空襲警報が聞こえてきたって。ううう-って。#呟怖

暴風警報がでて小学校が早く終わったT子さん。文具屋の前まで来たとき、ごうごうと流れる川の上を、宙に浮かんだ赤いシャツがすーっと遡ってゆく。それはふらふらと山を上がってゆき、山頂にかかる黒雲へ吸い込まれていった。

大雨と堤防の決壊により多くの犠牲者が出る前日の話だ。
#呟怖

「このお家には、きりんのお兄さん、きりんのお姉さん、きりんのおばさん、きりんのおじさん、きりんのおばあさんが住んでるんだよ」
幼稚園に通う、Nさんの息子が近所の空き家の前を通るたびに指さして言うんだそうです。よくある空想遊びだと思いつつ、何か違和感を覚えるのだとか。
#呟怖

Kさんは自宅で、真夜中ふいに濃密な森の薫りを嗅ぐことがあるそうです。家を建てるのに沢山使った木材がお山の夢を見てるのかもしれないと想像していましたが、月明かりの差す風呂場で大勢が啜り泣きながら棺桶に釘を打っているのを見て以来、この家は何か変だと感じるようになったといいます。#呟怖

Cさんの話。初詣の帰り道、夜明けも近くなり友達とふたり初日の出の相談をしているとき、ふと鐘をつくような音が耳に入った。変に思って行ってみると、廃寺に集まった人々が軒に吊られた何かを笑いながら金槌で叩いていた。遠目にはボロボロの仏像に見えた。怖くて確められなかったそうだ。#呟怖

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