呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる136文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖 血を吐くような夕陽が沈む。いつかこんな光景を見たことがあった。あの女の顔に覚えはない。きっと前世で俺が殺したのかも知れない。因果は巡る。そう思えば少しは納得できるような気がした。女の名前を訊けば良かった。もうじき永遠の夜が訪れる。銃弾を受けた脇腹は、ただ夕陽のように、紅い。

#呟怖 #一行怪談

開けて開けてと繰り返す、死体袋のなかの君

#呟怖 数人の仲間で百物語をしたときの事。車座になった隅に顔色の悪い陰気な男がいる。知らぬ顔だが誰かが連れて来たのだろう。やがて順番が巡ってその男がボソボソと聞き取れぬ声で何か喋った。やがて夜が明けてお開きになると、男の姿がないことに気付く。皆に訊ねたがそんな男は知らないという。

#呟怖 雪山から吹き降ろす風は刃の如き冷たさだった。耳を澄ますと風の奥に叫びとも慟哭とも付かぬ声が幽かに響く。多くの登山者の命を呑み込んだ山だった。未だ遺体すら見付からない者もいる。取り残された魂たちが泣いているのか。叫びは渦を巻いてやがて空に消える。射し込む光だけがひどく優しい。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1249188385870286848 

#呟怖 留守番をしていると誰かが訪ねて来た。玄関の磨り硝子の向こうで大小二つの影が揺れる。どちら様ですかと訊いたが無言のまま。やがて人影は立ち去り、怖々覗くと玄関口がビッショリ濡れている。翌日、近くの川で親子らしき遺体が見付かった。心中という噂。ふと昨日訪ねて来た人影を思い出した。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1249188145435947008 

#呟怖 桜の森の満開の、その片隅に佇む「人喰い桜」。春になると首吊りが後を絶たず、悪評を怖れた町が切り倒そうとするも、そのつど業者が怪我をするので、今では近寄る者さえない。先日もまた誰かが首を吊った。人を喰らって咲く花はどこか血の色に似て美しく、風が吹くたび誘うように妖しく揺れる。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1245018072676569096 

#呟怖 睦言の約束など、どうせ嘘だと知っている。足繁く訪れた姿も過去の事。その夜、すっかり姿を見せなくなった侍が花魁の枕元に立った。胸を叩いて詰る花魁に、侍は黙ったまま悲しげな顔で微笑んでいる。頬を濡らして目覚めた明六つ。そこに侍の姿はなく、花魁は彼が何処か遠くで死んだのを悟った。

#呟怖 ここから見る景色が好きだった。明るい陽光に水面がきらきら煌めいて。きっと死んだら魂はこの空に溶けてゆくのだろうと思った。なのになぜ私は今も此処に留まっているのか。花の下にて春死なむ。幾年も幾年も輪廻のように廻り来る季節を待っている。一人孤独に、ただ無様な髑髏を野辺に晒して。 https://twitter.com/moon04cat/status/1242307717848387584 

#呟怖 マスクで顔は見えず、感染を怖れ他人との距離も遠くなる。顔を隠しても不自然じゃないから助かるよと、指名手配の男は嗤う。年格好は私に良く似ている。パンデミックが収束するまで、私の部屋に居座り綿密な逃亡計画を立てるという。手足を縛られ転がされた私は、ただ殺されるのを待っている。

#呟怖 夜中になると隣の部屋から口笛が聞こえる。下手くそめ、俺ならもっと上手く吹けるぞと思いながら寝るのが常だった。ある日、警察が隣の部屋を訪れた。隣人は三日前に孤独死していたという。馬鹿な。昨夜もその前日も確かに口笛は聞こえていた。怖ろしくなり、それから何故かひどく哀しくなった。 https://twitter.com/moon04cat/status/1236834852298579969 

#呟怖 心霊スポットと呼ばれる森に入った。帰り道の目印に手近な木の枝を折り歩く。こうしておけば迷わない。気付けばいつしか森の奥深く。そろそろ帰ろうと振り向くと、見渡す限りの枝が全て折られていた。深い森に帰り道を失ってただ一人。辺りの木々の背後から、見知らぬ顔たちがそっと覗いている。 https://twitter.com/tsubukowa/status/1235934437910532098 

#呟怖 傘を差す女に道を尋ねられた。すぐ近くだから案内しましょう。女は私の後ろを付いて来る。足音が聞こえないのは雨音のせいではない。辿り着いたのは古びた屋敷。廃屋になって久しく経つ。振り返ると女の姿がない。出会ったのは墓地の前。いつも雨の日に現れる。案内したのはこれで三度目である。

#呟怖 向日葵畑に白いワンピース姿の少女の幽霊が佇む、と噂になったのはいつ頃からか。土地の持ち主が地面を掘り返したが、死体が埋められている訳でもなく、付近で行方不明になった少女もいない。正体不明の少女は今年も向日葵畑で静かに微笑む。青い空の下、まるで逝く夏を惜しむ白い墓標のように。 https://twitter.com/marinegumi/status/1234777055398526977 

#呟怖 雛あられを食べていた娘が口から何かを吐き出した。見るとそれは小さなプラスチックの塊である。メーカーに抗議しようと思ったが、ふと今年出したお雛様の小指が欠けているのを思い出し、合わせてみるとピッタリだった。いつどうして紛れたのかさっぱり分からない。あれから数年経つが今も謎だ。

#呟怖 #返怖 ある夜「そっちは楽しい?」とコメントが付いた。「楽しいよ」「私も行こうかな」「おいでよ」徐々に視聴者は増え、コメント欄は「僕もそっちに行きたい」「私も」の言葉で溢れた。ネットでは自殺者急増のニュース。今夜もツイキャスから知人の優しい声が響く。「君もこっちにおいでよ‥」

#呟怖 亡くなった祖父は無神論者だった。今でも時折、書斎の窓辺に現れては本を読み、外を眺める。天国に行く気はないのか訊ねると、存在しない場所にどうやって行くのかね?とにべもない。彼にはきっと魂の救済などどうでも良かったのだろう。神を信じなかった男は死後も独り、静かに満ち足りている。

#呟怖 近所に猫屋敷があった。老婆の一人暮らしで、悪臭が酷く、近所の苦情にも耳を貸さない。やがて老婆が亡くなり、猫は全て保健所に引き取られた。しかし空き家になったはずの屋敷から、夜中になると猫の鳴き声が辺りに響く。後日、屋敷を解体すると、その床下から大量の猫の骨が見付かったという。

#呟怖 椿の花が落ちるは人の首が落ちるに似て縁起が悪いと申します。旦那様の首が落とされた日、庭の椿も花を落としました。遅い雪の降った日で、冤罪でございましたが、お家のため黙って腹を召されたのです。後に藩の上役が三人、首を落とされて死にましたから、まぁ道連れになさったのでしょうねぇ。 https://twitter.com/moon04cat/status/1228894712540516354 

#呟怖 友人Sはモテる癖に貰ったチョコを絶対に食べない。手作りチョコなんて何が入ってるか分からないじゃん、と口を抑える。余程トラウマがあるようだ。良けりゃやるよと言われて一つ持ち帰り、放置していると翌日グズグズに溶けて黒い呪符が出て来た。やはり手作りチョコなんて食べるもんじゃない。

#呟怖 子供が風船を追い掛けた。「その子を止めて!」母親の声に気付き、踏切に立っていた少女が子供の手を握った。ホッとしたのも束の間、少女は笑みを浮かべると「お姉ちゃんと一緒に逝こう」と子供の手を引いて遮断桿の下を潜る。電車の急ブレーキが高く響いて、母親の絶叫は虚しく掻き消された。 https://twitter.com/marinegumi/status/1226804089196933120 

#呟怖 数ヶ月前に行方不明になった会社の上司が戻って来た。部下思いの優秀な上司で、同僚や後輩たちは皆喜んでいるが、私だけが戸惑いを隠せずにいる。彼は本当に彼なのだろうか。上司の姿を目にするたび、私は血の凍る思いがする。

──あの日、私は奴の死体を確かに山奥に埋めたはずなのだ。

#呟怖 夢を見ていた。深い緑の谷間。頭上に浮かぶ本には全ての記憶が記されている。やがて天上から射す光が文字を少しずつ溶かして行った。家族との暮らしも幼い友情も淡い初恋も心の痛みも、彼女を彼女であらしめていた何もかもを。そして目覚めたとき、彼女は自分が何者であるのかを忘れていた。 https://twitter.com/marinegumi/status/1224196754318381056 

#呟怖 綻び始めた梅の枝に手を伸ばすと指先を咬まれた。滴る血を舐めると微かに春の薫りがする。いつまでも治らない傷口はやがて芽吹いて、白く小さな花が咲いた。

#呟怖 通りを歩いていると、顔見知りの小鬼と行き会った。あちこちで豆をぶつけられ、ほうほうの体で逃げて来たという。皆が悪い鬼って訳でもねぇのに見境がなくて困りまさぁ、とぼやいてる。すると鬼は外と威勢の良い声が追い掛けて来た。一年に一度の厄日だねぇ。逃げる小鬼を苦笑しながら見送った。 https://twitter.com/moon04cat/status/1223797412864512000 

#呟怖 雨の日の静けさは死の気配を思わせる。ときおり実体のない影が目の前を通り過ぎ、雨音に混じって水溜まりを踏む足音が背中を付いて来る。死者は水辺に寄るというが、それなら雨の日はきっと自由に出歩いているはずだ。この世界に死はただ見えないだけで、本当は傍らに寄り添い、ときに触れる。 https://twitter.com/moon04cat/status/1220594106587467776 

#呟怖 記録的な大雪が降った翌朝、自宅前に大きな雪だるまがあった。いつの間に誰が作ったのか。子供たちは大喜びで雪だるまにバケツを被せたりしている。家に入って暫くすると、子供たちの悲鳴が聞こえた。外に出ると、地面に落ちて砕けた雪だるまの頭の中から現れたのは、見知らぬ男の生首だった。

#呟怖 悲鳴が聞こえると彼女は言った。吹き抜けのマンションの最上階。風の音だろうと疑念を口にすると、確かに人の悲鳴だったと彼女は首を振る。調べたが此処で人が死んだ記録はない。それから数週間後、最上階から人が落ちて死んだ。彼女が聞いたのは過去ではなく、未来からの悲鳴なのだと気付いた。 https://twitter.com/Fuuko_fuugetudo/status/1216363086270984193 

#呟怖 月明かりの晩にだけ現れる幽霊がいる。庭の片隅、冬枯れの木の下。蒼白い静寂にひっそりと、落ち葉を踏みしめる足音もなく、虚空に手を伸ばして。かつてこの屋敷に住んだ、バレリーナを夢見て死んだ少女の霊だという。観客は二階の窓辺に立つ私のみ。真冬の月下に踊る、たった一つの夢の名残り。

#呟怖 ある作家の話。彼女は身近な人物をモデルに小説を書くが、するとモデルにした人物は必ず小説と同じ悲惨な運命を辿るという。怖くないんですかと訊くと、彼女は「あら、どうして?」と微笑む。「他人の運命を操れるなんて素敵じゃない」彼女は今、自分の夫をモデルにした小説を書いている。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1213938977587130368 

#呟怖 帰り道を失ってどれぐらい経つのか。300メートル先を左です。繰り返す無機質な音声。ハンドルを反対方向へ向けるが、気付けばまた同じ景色。違う、俺は家に帰りたいんだ。鉄の棺桶の中で叫ぶ声が虚しく響く。カーナビが指し示すのは天国への門。知っている。俺が死者だという事などとうの昔に。 https://twitter.com/moon04cat/status/1213807579781976064 

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