呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる136文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖 街に人が戻って怪異との遭遇体験が増えた、と知人の霊能者が言った。自粛中、人がいないのを良い事に我が物顔で街を闊歩していたらしい。彼らはまた暗闇に帰るのでしょうか、と訊ねると「何、人と人の間に大きな隙間が出来たからね。そこに入り込むさ」と、嘯く。今日もまた、悲惨な事件が一つ。

#呟怖 庭先から妹の悲鳴がした。何事かと外へ出ると、妹が家の庇を指差す。見ると猫程の大きさの人の形をしたモノが壁に張り付き、燕の巣から雛を一羽掴んで口に咥え、雨樋を伝って屋根に駆け上がりそのまま姿を消した。あれが何なのか分からないが、それ以来、燕が我が家に巣を作る事はなくなった。

#呟怖 寝室に時々、蛇が侵入する。妻が無理に飼い始めたのだ。しかもこいつは猛毒を持つという。大人しいから大丈夫よと妻は弁解するが、俄には信じられない。まさか『まだらの紐』じゃあるまいな。最近、私に数千万の生命保険が掛けられているのを知った。妻の目は蛇のように暗く、無機質で読めない。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1263443628782845954 

#呟怖 昔、ここは小さなライブハウスでね。あるときライブ中に火事が起きて大勢の客が亡くなったんだよ。店はそれで潰れたが、ときおり悲鳴や呻き声が聞こえて来て、ここには誰も近寄らないんだ。僕にそう語ってくれた男は、焼け爛れた身体を引き摺るように、閉ざされたシャッターの向こうへと消えた。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1262352583290568705 

#呟怖 ある作家の話。彼女は身近な人物をモデルに小説を書くが、するとモデルにした人物は必ず小説と同じ悲惨な運命を辿るという。怖くないんですかと訊くと、彼女は「あら、どうして?」と微笑む。「他人の運命を操れるなんて素敵じゃない」彼女は今、自分の夫をモデルにした小説を書いている。

#呟怖 スマホに見知らぬ写真が残っていた。撮った覚えはない。制服は母校のものだが、卒業したのは十年も前。すぐに彼女たちだと気付いた。講堂で首を吊った二人。理由なんて今思えば些細な事。一緒に死ぬはずだったのに、私だけ逃げた。まだ許してくれないの?
そう呟くと、ふいに涙が零れた。 https://twitter.com/nametake_popopo/status/1262363913745620992 

#呟怖 携帯電話が普及する前の事だが、友人が外出中、ふと好奇心から一人暮らしの自分の部屋へ電話を掛けてみた。誰も出るはずがないのだが、受話器が上がり「はい」と応える声があったという。びっくりして咄嗟に電話を切ったが、後で思い返してみても、あの声は確かに自分のものだったと友人は話す。

#呟怖 「忍びコケシ」という遊びがある。コケシを家の何処かに隠し、自分が鬼になって探す振りをして、最後に見付けた際に「あら、此処にいたの」と声を掛ける遊びで、東北の一部地域に伝わる。コケシ収集家の知人が興味本位でその遊びを始めた処、そのうちコケシが勝手に隠れるようになったそうだ。

#呟怖 昔ここで酷いひき逃げがあったんだよ。被害者は可哀想に胴体が半分に千切れてた。それから供養の為に小さな地蔵が置かれてね。何年か経って、ある日その地蔵の胴体が半分に割れてた。ひき逃げの犯人が捕まったのは、ちょうど同じ日だったよ。これで被害者も浮かばれたかね‥‥って噂したもんさ。 https://twitter.com/tsubukowa/status/1260860041747300352 

#呟怖 地元である老人が行方不明になった。痴呆症のある人で散歩に出たまま帰らない。地元の消防団で捜していると、五日目に小さな山小屋で見付かった。外傷もなく無事である。老人の証言によると、小さな子供が毎晩やって来て、食べ物や水をくれたという。痴呆老人の証言なので真偽の程は分からない。

#呟怖 友人が花屋でカーネーションの花束を購入していた。亡くなった母君の仏前に供えるのかと思いきや、本人がこの日だけ帰って来るのだと宣う。お盆でも誕生日でもなく、何故か母の日だけ。そして花束を貰い受け、母君はニッコリ笑ってまた消える。床に落ちた花束を見て、友人は少し泣くのだそうだ。

#呟怖 黄昏の道で小さな紙袋を見つけた。風もないのにガサゴソと動く。仔猫でも捨てられているのかと紙袋を拾い中を覗くと、入っていたのは人間の手首であった。慌てて放り投げると手首は紙袋から転げ落ち、それから五本の指を駆使して地面を走り、路地裏へと消えた。私はしばらく唖然と立ちつくした。

#呟怖 彼女の瞳は美しかった。しかし決して僕を映そうとはしない。彼女が見ているのはいつも別の誰か。僕はその傍らでただ立ち尽くすだけだった。
今、彼女の瞳は僕だけを見つめている。暗い部屋の片隅、無色透明な瓶の中、ホルマリンに漬けられた永遠の沈黙と共に、君の瞳は僕だけのものだ。 https://twitter.com/r_Okishima/status/1255851086881013764 

#呟怖 学校帰りはこの土手を歩く。川面が夕日の残照と煤けた町を静かに映す。時々この土手にぼんやり佇む者がいる。サラリーマンだったり主婦だったり。そしてふいに失踪し、やがて川に浮かぶ。連れて行かれてしまうのだ。膿み疲れた者から順番に。だから僕は心を殺して歩く。誘う夕日から顔を背けて。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1252722427051704320 

#呟怖 花束をそっと水面に流した。この湖で死んだある人のために。ボートの上から彼を突き落としたのは私だった。驚いた表情で沈んで行く姿が忘れられない。死体は上がらなかった。きっと今も水底で私を待っている。後悔はない。許しを願いもしない。いつか罪人として、私もこの湖に沈む日まで。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1249188262704492552 

#呟怖 救急隊員のSさんがまだ新人だった頃の話。ある夜、通報を受け事故現場に到着した。車の単独事故で、運転手は道路に投げ出され虫の息だ。救命措置を行っていると、傍らに誰かの立つ気配。野次馬かとSさんが振り向くと、横たわる運転手と同じ顔をした男が、不思議そうな表情で覗き込んでいる。

#呟怖 血を吐くような夕陽が沈む。いつかこんな光景を見たことがあった。あの女の顔に覚えはない。きっと前世で俺が殺したのかも知れない。因果は巡る。そう思えば少しは納得できるような気がした。女の名前を訊けば良かった。もうじき永遠の夜が訪れる。銃弾を受けた脇腹は、ただ夕陽のように、紅い。

#呟怖 #一行怪談

開けて開けてと繰り返す、死体袋のなかの君

#呟怖 数人の仲間で百物語をしたときの事。車座になった隅に顔色の悪い陰気な男がいる。知らぬ顔だが誰かが連れて来たのだろう。やがて順番が巡ってその男がボソボソと聞き取れぬ声で何か喋った。やがて夜が明けてお開きになると、男の姿がないことに気付く。皆に訊ねたがそんな男は知らないという。

#呟怖 雪山から吹き降ろす風は刃の如き冷たさだった。耳を澄ますと風の奥に叫びとも慟哭とも付かぬ声が幽かに響く。多くの登山者の命を呑み込んだ山だった。未だ遺体すら見付からない者もいる。取り残された魂たちが泣いているのか。叫びは渦を巻いてやがて空に消える。射し込む光だけがひどく優しい。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1249188385870286848 

#呟怖 留守番をしていると誰かが訪ねて来た。玄関の磨り硝子の向こうで大小二つの影が揺れる。どちら様ですかと訊いたが無言のまま。やがて人影は立ち去り、怖々覗くと玄関口がビッショリ濡れている。翌日、近くの川で親子らしき遺体が見付かった。心中という噂。ふと昨日訪ねて来た人影を思い出した。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1249188145435947008 

#呟怖 桜の森の満開の、その片隅に佇む「人喰い桜」。春になると首吊りが後を絶たず、悪評を怖れた町が切り倒そうとするも、そのつど業者が怪我をするので、今では近寄る者さえない。先日もまた誰かが首を吊った。人を喰らって咲く花はどこか血の色に似て美しく、風が吹くたび誘うように妖しく揺れる。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1245018072676569096 

#呟怖 睦言の約束など、どうせ嘘だと知っている。足繁く訪れた姿も過去の事。その夜、すっかり姿を見せなくなった侍が花魁の枕元に立った。胸を叩いて詰る花魁に、侍は黙ったまま悲しげな顔で微笑んでいる。頬を濡らして目覚めた明六つ。そこに侍の姿はなく、花魁は彼が何処か遠くで死んだのを悟った。

#呟怖 ここから見る景色が好きだった。明るい陽光に水面がきらきら煌めいて。きっと死んだら魂はこの空に溶けてゆくのだろうと思った。なのになぜ私は今も此処に留まっているのか。花の下にて春死なむ。幾年も幾年も輪廻のように廻り来る季節を待っている。一人孤独に、ただ無様な髑髏を野辺に晒して。 https://twitter.com/moon04cat/status/1242307717848387584 

#呟怖 マスクで顔は見えず、感染を怖れ他人との距離も遠くなる。顔を隠しても不自然じゃないから助かるよと、指名手配の男は嗤う。年格好は私に良く似ている。パンデミックが収束するまで、私の部屋に居座り綿密な逃亡計画を立てるという。手足を縛られ転がされた私は、ただ殺されるのを待っている。

#呟怖 夜中になると隣の部屋から口笛が聞こえる。下手くそめ、俺ならもっと上手く吹けるぞと思いながら寝るのが常だった。ある日、警察が隣の部屋を訪れた。隣人は三日前に孤独死していたという。馬鹿な。昨夜もその前日も確かに口笛は聞こえていた。怖ろしくなり、それから何故かひどく哀しくなった。 https://twitter.com/moon04cat/status/1236834852298579969 

#呟怖 心霊スポットと呼ばれる森に入った。帰り道の目印に手近な木の枝を折り歩く。こうしておけば迷わない。気付けばいつしか森の奥深く。そろそろ帰ろうと振り向くと、見渡す限りの枝が全て折られていた。深い森に帰り道を失ってただ一人。辺りの木々の背後から、見知らぬ顔たちがそっと覗いている。 https://twitter.com/tsubukowa/status/1235934437910532098 

#呟怖 傘を差す女に道を尋ねられた。すぐ近くだから案内しましょう。女は私の後ろを付いて来る。足音が聞こえないのは雨音のせいではない。辿り着いたのは古びた屋敷。廃屋になって久しく経つ。振り返ると女の姿がない。出会ったのは墓地の前。いつも雨の日に現れる。案内したのはこれで三度目である。

#呟怖 向日葵畑に白いワンピース姿の少女の幽霊が佇む、と噂になったのはいつ頃からか。土地の持ち主が地面を掘り返したが、死体が埋められている訳でもなく、付近で行方不明になった少女もいない。正体不明の少女は今年も向日葵畑で静かに微笑む。青い空の下、まるで逝く夏を惜しむ白い墓標のように。 https://twitter.com/marinegumi/status/1234777055398526977 

#呟怖 雛あられを食べていた娘が口から何かを吐き出した。見るとそれは小さなプラスチックの塊である。メーカーに抗議しようと思ったが、ふと今年出したお雛様の小指が欠けているのを思い出し、合わせてみるとピッタリだった。いつどうして紛れたのかさっぱり分からない。あれから数年経つが今も謎だ。

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